2017-09-25から1日間の記事一覧

震災の思出 (成東尋常高等小學校 大木武治)

「もう十分大掃除も終つた 二階へ上がらう」大正12年9月1日の午前 時計の針が12時に10分前を指すと室長の言はれるままに二階へ上がつた 我々室員は窓にもたれながら外の庭や舎監室を覗いて今か今かとお晝の鐘を待つていた 窓の外は室・分擔の庭で直ぐ前が舎…

自警團に就ての所感(塚田尋常小學校)

大震火災と共に各所に生れた自警團は 其の動機はいろいろあらうが■■自己の家屋,財産を衛り協力して共同の利益・安寧を擁護しようとしたところに發して居る 要するに單なる利己心のみでなく 公共心の發露とも云ふべきもので 非常の災變に遭遇し 通信連絡の道…

b. 苦心談

1.震災の日(高畠秀男) 2.戰場の如き慰問品の陸揚げ(鈴木保) 3.目覚しかつた漁村青年の活動(鈴木保) 4.疲労した救援團に宿舎が無い(鈴木保) 5.暴徒襲来の蜚報(鈴木保) 6.官命を帯びて(重田嘉一) 7.機智に富んだ警官の措置(八幡警察署) 8.中村戒仙禪師の度量(…

a. 追憶

1.天は大任を僕に下した(大橋高四郎) 2.安房郡■衛當局の追憶の會(吉井榮造他19名) 3.郡■の下敷となつた思出(中川良助) 4.裸體のまま(竹内伊之吉 5.母は家の下敷に(牧野米吉) 6.校舎が倒れた(小松平治) 7.怪我人の無いのを喜んで(飯野校職員) 8.火山の噴火か…

千葉縣罹災救護會 編集『大正大震災の回顧と其の復興 上』千葉縣罹災救護會 発行,1933/8/1 id:dempax:19240601 IV編 震災餘話 (IV-2-2節) 追憶竝苦心談