1986-01-01から1年間の記事一覧

下書

日本の裁判所の状況は,青木さんの存命中に比べて,ますます悪化の一途をたどっている. もちろん良心的な裁判官がいなくなったわけではないけれど,その人たちの置かれている境遇を考えると,痛心にたえないものがある. 青木さんの活動はこうした憂うべき司法の…

出典

青木英五郎著作集刊行委員会『青木英五郎著作集 第1巻 裁判官の法意識』田畑書店,1986/8/31[附録]栞

『青木英五郎著作集 第1巻 裁判官の法意識』 栞 No.1(1986年8月)から

司法の現状に痛烈な警告 家永三郎 1950年代の後半ごろから,私は正木ひろし弁護士のお宅によく出入りしていた. ちょうど八海事件の冤罪を立証するために,正木さんが全力を投入していられるころであった. 青木さんに はじめてお目にかかったのも,おそらくその…

本田昇 勝利を信じインターを歌いながら

はじめに 当時福島拘置所は市の北東部にある「御山」の麓にあった. 堀と瓦屋根の白壁の塀をめぐらした,明治からの木造建築で昔は「刑務所」であった. 街から来て,この堀と塀に突き当たり,堀沿いに右回りすると,拘置所の門の前に立つことになる. 右に登山口の…

下書

権力が弾圧のために謀略として仕組んだこの捏造事件を何としても打ち破るべく真実の勝利を信じてわれわれは燃えていたしかし後の第二審その後の最高裁・差戻し審と高まった真実と正義を守る国民的な大運動によって遂に全員無罪がかちとられた歴史を振り返る…