1952-01-01から1年間の記事一覧

それだから何かの事件にぶっつかる度に,われわれはその表面を見ただけでは,その裏側が解らないという疑惑に始終頭を労さなければならない. そして何かの事件の裏側には,始終政治的な何かの魂胆が隠されているのではないかと考えねばならないということは,実…

朝日新聞 1952/04/06(日曜日) に掲載された 広津和郎「回れ右 政治への不信ということ」

回れ右 政治への不信ということ 広津和郎 どうやらまた「回れ右ツ」が来たようである. 回れ右をすると,それまで先頭に立っていたものが殿りになり,殿りのものが先頭になる. 終戦後民主主義の掛声で「回れ右ツ が叫ばれると,あのいわゆる非常時時代を「時局を…