2015-05-12から1日間の記事一覧

出典

中沢啓治『はだしのゲン(2)ピカドン地獄編』集英社JUMP REMIX,2013/8/14(第6刷) p.542 [←*1] *1:第6刷表紙とは異なる:第6刷の絵は右半分に右手で麦を持つゲンを左手側から見た絵

仕事が終わったら朝市で買出し

家でネームをきっている時だと,声をかけられませんでした. たった一言の台詞がなかなか浮かんでこない時に話しかけると,今思い付きそうだったのにという感じがあるそうなのです. ネームをきるのはだいたい夜中でしたが,とにかく,静かにしていました でも,私…

いつも同じ店で飲んでいた

ネームをきったり,下書きしたり,ペン入れするのは家ですが,ストーリーを考えるのは外でした 「ちょっと出てくる」 昼食の後,午後2時か3時になると,主人はそう言って出かけていくのです. 喫茶店でストーリーを考え,それから古本屋に行き,そして飲み屋でお酒を…

隠れて始めた絵の練習

私は,結婚して初めて漫画とはどういうものかを知りました. 主人はネームが出来ると 「読んでみるか」 と見せてくれました. 読んでみると,ぐーっと引き込まれる感じですごく面白いんですね. こうやってストーリーを作るのかと感心したんです 1回分の20頁を描…

とことん追求したストーリーの面白さ

毎週毎週,主人はストーリー作りと格闘していました 隆太というキャラクターも,その格闘から生まれたんです. 主人の体験どおりに描いたら,お父さんと弟の進次が原爆でなくなった後,ゲンと絡むキャラクターがいなくなってしまいます. それまで,ゲンは進次と喧…

作家・中沢啓治の素顔【後編】

追悼特別企画/中沢みさよさんインタビュー夫人が語る作家・中沢啓治の素顔【後編】 前編では『はだしのゲン』の誕生秘話が明らかに!!今回は夫人と二人三脚で歩んできた漫画家・中沢啓治のプライベートに迫る!! 取材・文/鍋田吉郎 写真提供/中沢みさよ氏