2013-07-28から1日間の記事一覧
青太字強調箇所については,下記のまえがきと文庫版あとがきを熟読のこと→自分 『日本の歴史15 織豊政権と江戸幕府』講談社学術文庫,2009/9/10(原本は2002年) ISBN9784-0629-1915-9
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歴女も結構調べていて色んなところに足を運んでいる. それはいい. でも割りと簡単に,素敵で格好いい武将のイメージをつくっちゃいますよね. 歴史学者としては「ちょっと違うんじゃないの」と言わなくちゃいけない 戦国武将に憧れるのに危うさは感じるから. …
戦後の歴史学は抵抗した側,民衆をきちんと見ようとしました. 今は歴史学者が全体的に保守化したんですかね. 「権力者は民衆の支持を受けたから支配できたのだ」と,抵抗した側を切り捨てるところがある. 特に近年はそういう傾向が強まったように思える. 研究…
たくさんいた. 戦国大名,一向一揆とか. なぜそれほど抵抗が大きかったのか. 室町幕府がうまくいかなくなって戦国大名が成立してくる. 各地に地域権力が生まれ,農村では村という共同体が成立していった. 信長は外から,それをどんどん壊そうとした. だから地域…
やはり「もっと信長を評価すべきだ」という意見が多くありましたね. 教科書を書くような人,歴史学会の権威者からは「信長は統一政権として評価すべきだ」と. でも若い人は「割りといいんじゃない」と言ってくれる 歴史学者って案外,権力者が好きなんです. 統…
支配領域である分国を広げ,全国を分国として支配するための戦争に明け暮れた. その戦いは,武士や領主階級を統合するためのものだったとも言えません. 各地の地方権力を基本的には滅ぼし,絶対服従するものだけを編成していった. それを平和をもたらす統一のた…
【出典】『東京新聞』2013/7/28(日) 13面【インタビュー】あの人に迫る 【見出】あの人に迫る/池上祐子/歴史学者 【あなたに伝えたい】信長に抵抗する側にも抵抗するだけのちゃんとした論理があった[*1] 【リード】乱世に平和をもたらすため,全国統一に邁進…