菊島隆三 脚本[*2] 増村保造 監督「兵隊やくざ」1965年/大映
原作 … 有馬頼義[ありま よりちか]『貴三郎[きさぶろう]一代』
音楽 … 山本直純
舞台設定 … 満州北部 ソ連との国境に近い孫呉[そんご](孫呉は黒竜江を隔ててソ連領と相対する国境の基地 … 光文社版『有馬頼義兵隊小説伝記選 1 貴三郎一代 正続』[*1]解説) 冒頭語り【孫吾は街というより兵営だった 四万の軍隊と兵隊相手の酒場と女郎屋しかなかった … 1943年の早春 太平洋戦争の初めの連戦連勝が ミッドウェイの海戦で敗れ ガタルカタルで躓き … (南方へ送られることは「死」を意味していた)】
主人公(勝新太郎演ずる大宮貴三郎)は軍隊に入る前はやくざ[*2]であったし一人殺した前科がある 二等兵としての主人公は身を守るため または怪我をさせられた戦友や死んだ戦友のために喧嘩を繰り返すが防衛のためまたは正義のための暴力となっている 天皇陛下以下のびんた・殴打の暴力が秩序を保つ帝国軍隊こそがやくざと呼ぶに相応しい
勝新太郎(大宮貴三郎 二等兵 予告編【起床ラッパは女郎屋で聞いて 喧嘩で治す二日酔い 軍律蹴飛ばす二等兵/秋からは一等兵 】)
田村高廣(有田上等兵 有田元上等兵の20年後の語りで映画は進む)
淡路惠子(貴三郎が通う(将校用)女郎屋の女 音丸)
滝瑛子(女郎屋の女 みどり)
北城寿太郎(黒金伍長)
早川雄三(石上軍曹)
仲村隆(安部軍曹)
藤山浩二(白井上等兵)
夏木章(衛生指令)
蛍雪太郎(木下一等兵)
渡辺鉄也(八束二等兵)