日本経済新聞 2017/11/22 39面 千葉
｢安全・安心｣な街づくり加速 ミニストップ千葉市内で成人誌販売を中止
千葉県内の自治体・企業が｢安全・安心｣な街づくりを加速させている コンビニエンスストアのミニストップは千葉市からの要請を機に12月から全国に先駆けて市内で成人向け雑誌の販売を中止 柏市と船橋市は繁華街で客引き禁じる条例を定めた 女性や子どもに加え急増する訪日外国人客が快適に買い物や街歩き出来るようイメージ向上を目指す
ミニストップ千葉市内で成人誌販売を中止
ミニストップは21日 12月から千葉市内の43店舗で成人誌の販売を中止し18年1月から全国2245店に広げると発表した 女性客の割合が高まっていることに対応する 藤本明裕社長は千葉市内で開いた記者会見で｢誰もが安心して快適に利用出来る店舗を実現したい｣と述べた
同社が成人誌の取扱い中止を決めたのは千葉市による働きかけがきっかけだ 市は17年度コンビニに並ぶ成人誌が女性客らに不快感を与えるとして表紙にカバーを掛けるようコンビニ 4社に要請 ミニストップは当初従業員の負担増を理由に難色を示したが最終的に販売中止を決めた
同市の熊谷俊人市長は｢女性や子連れ客に配慮した空間をつくるため同社の判断を歓迎したい｣と話した 市は東京五輪・パラリンピックに向けた街のイメージ向上を目的に年度予算に成人誌の陳列棚対策事業費として39万円を計上していた ただカバーを掛けることにコンビニ側と折り合いがつかなかったため同事業は中止する
