猫神の独白で

物語は猫神の独白で始まります 舞台は難病作家が猫と暮らす千葉の「S倉市」安倍政権が強行する沖縄での新基地建設やTPP(環太平洋連携協定)への怒りと愛猫との生活が渾然一体でつづられます


「『さあ、文学で戦争を止めよう』というのは世界中の戦争を止めてみせるよということではないんです マスコミが書かない危機を それぞれが得意なもので告発しようということ 歌手は歌・カメラマンは写真で止める 私には文学しかないから『さあ、文学で戦争を止めよう』」


小説の部品となるのは政治・料理・病気と多彩です


「ともかく目の前の事全部書くのが私の文学」


なのです


「細かいことが大切 変だと思ったことを変だという そういう当事者意識が文学だと思う 私小説系だから相手に問い返す 首相や権力者など戦争をしたがる当人やその支持者がまず戦争にいくべきだ『戦争すると言ったやつから死んでみろ』と書くしかない 書きたいことを書けば干されたり嫌われたりするということには慣れています でも 私のことなんか嫌ってもしょうがない それより戦争政権を嫌えよって思うんですけど」