鈴木裕子「尹貞玉覚書」抄 家夫長制社会への「挑戦」から問題に向き合う

大越愛子・井桁碧『戦後・暴力・ジェンダー3/現代フェミニズムエシックス』(青弓社 2010/10/22)


現代フェミニズムのエシックス (戦後・暴力・ジェンダー)


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私たちは、生き残りながらも自分の体が「汚れて」どうして故郷の地を踏めようか、といまも他国に住んでいる彼女たちを捜しだし、残りの人生を堂々と故郷で過ごせるようにしなければならない。その前提として女性の性に対する観念を徹底的に変える社会的な意識変革が先行しなければならない。【p.125/尹・鈴木『平和を希求して-「慰安婦」被害者の尊厳回復へのあゆみ』(白澤社 2009)】p.43

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皆様は帝国主義者ではなく私たちの隣人であると信じます。朝鮮を強占した時代に日本がどのような政策を実施したのか、私たちがどのような地獄の生活をしたのか知るところから始めてください。韓国の私たちもいままでの日本に対する偏見を捨てて日本の皆様が女性として私たちと本質的に変わりない被害者であることを忘れず、もっと広く深く日本人「従軍慰安婦」問題に取り組むつもりです。p.126 ibid.p.98

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