小森陽一『心脳コントロール社会』(ちくま新書#605 2006/07/10) *4

小森陽一『心脳コントロール社会』(ちくま新書#605 2006/07/10) isbn:4480063129


カバーより

……心脳マーケティングの手法は,すでに系統的に方法化されて,実践的に使用されています. 重要なのはこの手法が,商品のブランド創りや,商品広告だけでなく,政治的なプロパガンダにも応用されている,という事実です……


目次

1章:商品化される心脳科学


2章:心脳マーケティングの時代


3章:ブッシュ政権の「心脳」操作


4章:人間にとっての言語と心脳


5章:「小泉劇場」の深層


6章: 脱・心脳コントロール


第3章で分析/紹介されるブッシュ政権の≪言語戦略≫

p.075-079 地球温暖化 "Global Warming" → 気候変動 "Climate Change"


p.079 遺産(相続)税 "Estate Tax" → 死税 "Death Tax"


p.80-82 "War on Terror"


最終章の副教材は

Anne MORELLI 永田千奈訳『戦争プロパガンダ10の法則』(草思社 2002/03/29) isbn:4794211295


『戦争プロパガンダ10の法則』目次

「われわれは戦争をしたくはない」


「しかし敵側が一方的に戦争を望んだ」


「敵の指導者は悪魔のような人間だ」


「われわれは領土や覇権のためではなく,偉大な使命のために戦う」


「われわれも誤って犠牲を出すことがある. だが敵はわざと残虐行為におよんでいる」


「敵は卑劣な兵器や戦略を用いている」


「われわれの受けた被害は小さく,敵に与えた被害は甚大」


「芸術家や知識人も正義の戦いを支持している」


「われわれの大義は神聖なものである」

 
「この正義に疑問を投げかける者は裏切り者である」