『戦ふ日本刀』広告
成瀬関次『実戦刀譚』[*1]奥付より転載
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成瀬関次著『戦ふ日本刀』11版
木村荘八装幀/46判362頁/定価1円70銭/送料10銭
従軍記中の異色編!!刀人一如の日本刀精神を発揮せる『戦ふ軍刀修理班』の体験戦記!!
本書は『実戦刀譚』の姉妹編である. 著者は9ケ月の従軍中,大部分を白兵戦の第一線に働き,その間派遣を命ぜられた部隊数32修理軍刀数約2000,明けても暮れてもただ血刀泥刀の中に埋もれて恰度,軍医が戦傷兵を敵前に治療する気持で,損傷刀を手がけて来た人. 本書は日本刀は斯く戦へり」といふ貴い報告書である.
菊池寛氏評=『戦ふ日本刀』は雑誌で僕も愛読したものだが,一本になつて再読すると初めて読むように面白かつた. 日本刀の修理をしながら,その日本刀についての批評,その日本刀の戦歴を語つてゐるのだから,日本刀を通じての実戦譚である.
内容略目
- 戦線物斬り譚
- 台児荘戦話集
- 刀人一如
- 百刀鋸となる
- 白兵戦の実相
- 戦ふ日本刀
- 戦死一歩前
- 場違ひの正宗
- 戦線の正宗
- 斬る事戦ふ事
- 黄河大背水陣中記
- 血染めの作業服
- 軍刀修理班
- 据物斬りとねた刃
- くの字への字の刀
- 死か生か
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海賊版『実戦刀譚』近日公開準備中乞う御期待
国会図書館所蔵 成瀬関次 著書 http://opac.ndl.go.jp/
『マルクス学を崩す』純日本社, 昭和9
『戦ふ日本刀』実業之日本社, 1940
『実戦刀譚』実業之日本社, 1941
『日本刀』二見書房, 1942
『日本刀の話』(共著)増進堂, 1942 -- (少国民選書)
『古伝鍛刀術』二見書房, 1943
『臨戦刀術』二見書房, 1944
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*1:実業乃日本社 1941/1/23印刷 1/27発行 2/21 9版