2004/12/10

[2004/11/30-12/11] 嶋田美子+BuBu de la Madeleine:≪Made in Occupied Japan≫ 明治学院大学文学部芸術学科 イベント情報 つくる女性・批評としての表現 id:seijotcp イベント情報 経由
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つくる女性・批評としての表現 映像展示とフィルム上映

嶋田美子+BuBu de la Madeleine:≪Made in Occupied Japan≫

会期:11月30日(火)〜12月11日(土)[12月5日(日)除く]
開場時間:11:00〜16:00
会場:明治学院大学パレットゾーン白金ダイニングラウンジ・インナー広場「さん・サン」

出光真子作品上映会
日程:12月10日(金)/11日(土)
会場:明治学院大学パレットゾーン白金アート・ホール

トーク「女性・表現・戦争」
日時:12月10日(金) 15:15〜17:00
司会:鈴木杜幾子(本学教授) 斉藤綾子(本学助教授) 
パネラー:出光真子 嶋田美子 BuBu de la Madeleine 笠原美智子 
会場:明治学院大学パレットゾーン白金アート・ホール

開催趣旨

今回の催しでは, 表現者としての女性に焦点を絞り, 映像作家のパイオニア的存在である出光真子さんの主要な作品の回顧上映と, 嶋田美子さんとBuBu de la Madeleineさんのラディカルな映像作品の展示を行います. スタイルもアプローチもテーマも一見して異なる作品ですが, 全体を通じて, 日本の社会に潜在している過去から現在に通じる女性への抑圧構造や女性たちが置かれている閉塞状況が浮かび上がってきます. このような視点から発して, 全体のトークでは, さらに, アメリカの肥大する大国意識が生んだ, そして日本政府も手を貸しているイラクの悲惨, あるいは頻発するテロ, 増え続ける難民など, 現在の世界が抱えている問題にまで意識を広げ, その中でもう一度日本の女性がどのような位置を占めているかを考えながら, ディスカッションをしていきます.

嶋田美子+BuBu de la Madeleine:≪Made in Occupied Japan≫

これはブブと嶋田の共同制作による1998年の作品です.

それまでブブはダムタイプと, またソロでのパフォーマンス, 嶋田は版画, インスタレーションと個々に作品を作って発表していました. 二人を95年に引き合わせたのはダムタイプの故・古橋悌二です.

ブブは売買春について, 嶋田は日本の近過去についての作品を作っていたのですが, 嶋田のホームタウンである東京都下立川市の旧米軍基地跡が再開発され, そこにあった軍隊や基地売春の記憶も葬り去られていくのを見て, その歴史, そこに生きていた人たち, そして今に繋がる日本と米国, 暴力, 売春の問題を二人で考えながら作品にしたいと思いました. 嶋田が米兵, ブブがパンパンの格好をして町にわずかに残る米軍基地の痕跡を辿ってデジタル写真撮影し, それとブブによるテキストを並列してスライドショー形式のビデオにしました.

日本人の女によるヘナチョコな米兵が示唆する通り, この作品の中では加害者/被害者, 弱者/強者, 男性/女性の境界線が意識的に混濁されています. これは相対論による歴史修正ということではなくて, 「そこでおこったこと」, 「いまもおこっていること」のリアリティの複雑さは, 両義的な, 混沌としたものでしか表現できないのではないかと思ったからです(嶋田美子記).
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ほか 詳細は 明治学院大学文学部芸術学科 イベント情報 http://www.meijigakuin.ac.jp/~art/news/event/

'98/02/09 評 http://www.kt.rim.or.jp/~tfj/DoH/98051001

2000/02 嶋田美子展 ジェンダー, イメージ, ネーション http://www.kyoto-seika.ac.jp/fleur/1999/simada/
2003/?? 林貴子「嶋田美子さんをみる」 http://sadria.cside.com/event/culture003.htm

2002/11 嶋田美子個展 「じえいたいのおんな」案内 http://www.jca.apc.org/fem/news/events/1330.html
http://www.jade.dti.ne.jp/~aft/exhibition/yoshiko_shimada_exhibition_2002.htm

丸木美術館企画 PEACE for PiECE 2003 2004/02/11 対談:大浦信行・嶋田美子・鷲見純子 司会:針生一郎美術評論家・丸木美術館館長)報告 http://www.aya.or.jp/~marukimsn/kikaku/2003/pfp.htm

火種工房 富山妙子の世界 http://www.ne.jp/asahi/tomiyama/hidane-kobo/

現代思想』1997/10 特集 教育問題 - 歴史をどうとらえるか p.36-62 に 富山妙子+嶋田美子+R.Jennison 対談 | 証言とアート