アイゼンハワーにたいする銃剣下の抗議

1960年6月19日,米大統領アイゼンハワーは極東訪問の途中,沖縄に立ち寄りました


そのアイゼンハワーの沖縄到着のさい,沖縄でかれをむかえたのは星条旗でも歓声でもなく,祖国復帰と米軍占領反対,サンフランシスコ条約第3条撤廃をさけぶ沖縄県民の赤旗だったのです. アイゼンハワーアメリカ民政府ビルの窓口から入ることはできましたが,そこをとりまいた沖縄県民数千人のデモ隊の「ヤンキー・ゴー・ホーム」の怒号の中でついに予定を30分くりあげ,こそこそと裏口から逃げ出しました. このとき,着剣した銃をかまえて米海兵隊員多数がデモ隊の鎮圧に出動し,県民の心底からの憤激を呼び起こしましたが,この事件はアメリカ帝国主義が自ら武力で占領している沖縄においても,決して安泰ではありえないということを示しました. 同時にこのたたかいは,沖縄の全県民の前にいま一度,アメリカ帝国主義の本質をはっきり示しました