占領支配揺さぶる首席公選のたたかい

沖縄県民はサンフランシスコ条約発効以来,一貫して首席公選を要求したたかいつづけてきましたが,ワトソン高等弁務官は昨年10月29日から31日にわたっての立法院臨時会で,県民の強い反対を無視し,新しい傀儡松岡政保の首席指名を強行させました. 県民の意思をふみにじったワトソンの専制に反対する県民は立法院を3日間にわたって包囲し,一時は議会を流会させるなど,アメリカ占領軍と買弁勢力を追い詰めました. これにたいして,ワトソンが警官隊に米軍専用の野戦食糧をくばり,立法院内外の人民を弾圧させて,首席指名を強行したことは,アメリカ帝国主義沖縄県民を含む日本人民とのあいだの矛盾をさらに激しくせざるをえませんでした


このように米占領下20年の沖縄県民の闘争は,祖国復帰を目指す沖縄県民の熱望がアメリカ帝国主義売国反動勢力のいかなる圧迫や弾圧,懐柔や分裂策動をもってしてもおさえることが出来ないことを示すとともに,本土人民とかたく結んだ沖縄県民の闘争は,日本人民の解放闘争の重要な一部分として,必ず最後の勝利を収めるに違いないことを証明しています. 沖縄返還の闘争を本土でさらに大きく発展させることは,本土の民主勢力に課せられたもっとも重要な課題のひとつです【高安宜正】