民主戦線の二つの道


民主統一戦線に参加するか否か…具体的にいえば,労農大衆と共に民主運動を行なうや否やは,今日の各階層を試験する指標である


官僚,独占資本,大地主は,日本の「民主化」の必至化に当面し(外から強制されているので)出来れば多少の妥協により,かつ勤労大衆に反対し,それを犠牲として,民主化のすべての利益を独占すべく企図している. それは一つの妥協的コースであり,これは今日,軍閥,官僚など封建勢力を支持するところの大の支柱である. この「民主」は偽である. 彼らは大衆との統一戦線を拒否する


これに対し,労農大衆を主体とし,それと連合して,民主闘争を展開せんとするコースがある. しかもこのコースのみが真の民主運動であり,真に軍閥,官僚の天皇制を打倒し,民主日本を建設するものである


今日の民主革命のヘゲモニーの闘争はこの二つの闘争である


この統一戦線には,労働者,農民,小ブルがもっとも積極的に参加し,零細小資本,富農もまた,その多くがこれを支持するであろう. しかも彼らがこの統一戦線を支持するのは,プロレタリアートブルジョアジーの妥協的方向に対して決定的に闘争することによって可能とされるのである