島根県議会

○副議長(福間賢造) 成相議員。

 〔成相安信議員登壇〕

○成相安信議員 余りにもたくさん質問しまして、私も十分ちょっと今答弁の把握ができてない部分もありますが、1つは、最後のほうから行きましょうか。私の聞き方がちょっと悪かったのかもしれませんが、今教育委員長さんから御答弁いただきましたけども、この教育的効果ということになると、確かに原爆に遭われた方の思いというのは、よくそれは理解できるところではあるんですけども、しかし一方では、今戦後60年たって、さまざまな史実がいろんな情報公開などによってわかってきました。

 それによって、あの戦争は一体どうだったのか、例えば今問題になってる原爆です。なぜ2発も日本に落とされねばならなかったのか。マッカーサーが、東京裁判が終わった後トルーマンに、この裁判は間違いだったと言ってるわけです。上院軍事外交委員会でも、日本があの戦争に飛び込んでいった動機は安全保障の必要に迫られたためで、侵略ではなかったと言ってるわけです。そのほかいっぱいあるわけですけど、いろんな視点から考えますと、私は原爆を落としたアメリカに対する憤り、しかも2発も落とされたという、それに対しては非常に強い憤りを感じています。

 そういう視点でのやはり議論っていうのが欠けてるわけです。これから子どもたちが大きくなって、諸外国等を見越していろいろ生きていかなくちゃならない、日本国民としてプライドを持って活躍してもらわなきゃなりませんけど、そういうことを今からきちっと、さまざまな多様な議論の中でもんでいくということが必要だったと思います。

 今回は手続論に終始して、そのような議論がいささか足らなかった。事実、マスコミに取り上げられてから10日間で松江市教育委員会は撤回をして、閲覧制限を解除したわけです。校長さんの会も左に振れて、あっという間に右に振れたと。多様な議論っていうのは本当にあるのかと。画一化された、管理された教育委員会、教育界っていうのが、そういうムードの中にあるのかなというふうに思ったのは私だけではないと思うんです。そういう視点で、もう一度ちょっとこの問題についてやはりしっかりと議論し、教育する場として捉え直してもらいたいなあと思うもんですから、お伺いさせてください。

 それから、知事さんにいろいろお聞きしましたけども、もう今、自虐的な農政についていってると取り残されると思いますよ



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教育委員会委員長(土田好明) 先ほどのお答えと重複するようでございますが、この問題につきましては、当事者であります松江市教育委員会の皆さん方が慎重に議論を重ねられて、真摯に議論を重ねられて到達した結論でありますので、私、県の教育委員長としましてはその判断を重く受けとめまして、これ以上の論評につきましては控えさせていただきたいというふうに思っております。以上でございます。


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