高槻市の場合

平成25年度第2回社会教育委員会議会議録
http://www.city.takatsuki.osaka.jp/kakuka/kyoikukanribu/tiikikyo/shingikai/social/social_edu_2502.html


1 会議の名称


高槻市社会教育委員会


2 会議の開催状況


日時:平成26年2月19日(水)10時00分〜11時40分


場所:高槻市立服部図書館


出席委員:6人



3 議題


1. 社会教育施設高槻市立服部図書館)の視察


2. 図書館行政について


3. 大阪府社会教育研究会議等の報告


4. その他



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A委員 私は近くに住んでおり、服部図書館を活用しています。明るくて、新しいコーナーにも関心をもっています。中高校生のティーンズコーナーの利用状況はいかがですか。



服部図書館長


ティーンズコーナーは、椅子や机、本等若い人向きに選び、興味を引くように工夫しました。現在どう活用されているかは、まだ新しいこともあり、なかなか把握が難しいのが現状です。芝谷中学校の校長先生に会いに行ったり、PR用のチラシを季刊発行して学校に配布したり、予約ベストテンランキングをホームページに掲載したりしています。本の貸出冊数は確かに増えていますが、ティーンズコーナーの利用度合はまだまだです。コーナーの利用度を増やす仕掛けづくりを学校と連携して進めていきたいと思っています。



A委員


ボランティアの活用、ワークショップ、動きのあるものがいいのではないでしょうか。



B委員


チャレンジ的な図書館で、明るい図書館です。本との出会いは乳幼児期ですが、絵本の見せ方、子育て世代に本との出会いの場を作っていることが良いと思いました。本屋さんとの連携、NPO、民間企業との連携等はどうなっていますか。


子どもの権利条約は第13条で「あらゆる種類の情報及び考えを、求め、受け、伝える自由」を謳っています。子どもには情報を受ける権利があります。ゲーム世代、インターネット世代といわれますが、適切な情報を求める力をどう獲得させるのかが大切です。「はだしのゲン」問題もありましたね。ティーンズコーナーには求める権利、働くことに関する本もありました。ブラック企業対策、労働者の権利を知らない人が多いので、学校と連携して、こんな企業があるよ、こんなアルバイトに気をつけようとかの本もあれば・・・。中高校生の居場所づくりには、飲食コーナー、自習ができる場所、おしゃべりできること等がありますが、玄関先に喫茶コーナーとかが将来できないかなあと思います。



服部図書館長


図書館司書が選書をしています。企業との連携まではできていませんが、単に若者受けだけの本を置いているのではなく、就職や法律の本も置いています。


飲食・自習のスペースは悩みどころです。受験勉強、試験勉強の場として単に机貸しの場所ではなく、本を活用してもらう場所として、自習は遠慮していただいてます。閲覧場所と自習場所は面積等の問題が許せば、ゆったりした席がほしいところです。閲覧面積と配架面積の割合が難しいです。服部図書館では100席ありますが、土・日曜日は満席で高齢者からのご不満の声もあります。最近では、武雄市の図書館は飲食も可能で人気です。若者を取り込むための飲食との共存も今後の課題として考えていかねばならないかもしれません。



中央図書館主査


求めたい情報と子どもの保護について、図書館自由宣言にあるとおり、図書館は国民の知る自由を保障し守っていきます。検閲に屈しない、資料収集・提供の自由を守るということです。「はだしのゲン」も公開すべきと認識しています。本については、館長と職員で構成されている図書館資料検討委員会があり、資料の制限をせざるをえないものもありますが、公開すべきかどうか等を議論する場を設けています。



C委員


図書館は硬くて難しいイメージがありました。ここは初めて来ましたが、明るくて、若者向けのコーナーもあり、いろんな人が利用しやすいと感じました。学校図書館にない本を置いていただき、放課後の学習会や、昔遊びを教える場・イベント等があってもいいですね。



D委員 スポーツ界にも中高校生がなかなかとびこんできてくれません。学校への働きかけもされているとのことですし、PRを大切にしてください。私が子どもの頃、学校で鶏を育て卵を売ったお金で学校の図書館を作りましたよ。



E委員


市の南部に住んでいますので、ここ服部図書館は初めてです。孫などは先ほどの話にでました「まちごと子ども図書館」、公民館等も利用しているようです。子どもの目線のところに本があるので非常にいいですね。アンケート等で中高校生に興味ある本を聞くとかはどうでしょうか。



議長


天神山図書館から服部図書館になり、貸出冊数が増えているとありましたが、年齢構成はどうですか。


服部図書館長


日々接している感想でいいますと、中高校生が少なく、子ども、親子連れ、高齢者が多いと感じています。ここでは開館時から30分とお昼に、静かに音楽を流しています。それが嫌な方もおりアンケートをとりましたが、それによると回答はやはり50歳以上の方が多かったです。