2013/09/11 大竹市議会定例会(第4回)

日程第1 一般質問

○議長(寺岡公章) 日程第1、一般質問を行います。

9月10日の一般質問を継続いたします。

16番、山本孝三議員。

〔16番 山本孝三議員 登壇〕

○16番(山本孝三) 本席をお借りしまして、二つのテーマについて質問をさせていただきます。

最初に、教育行政に関しまして、幾つか私なりの問題意識として持っております課題についてお聞きをしますので、答弁のほう、ひとつよろしくお願いをいたします。

今、教育問題をめぐりましては、さまざまな角度から問題の指摘なり、克服すべき課題の提起なりなされておりますけど、総理直轄の教育再生会議、あるいは文科大臣の諮問機関である教育中央審議会等、教育の現状に対する改革なり刷新なり、見直しなり、さまざまな角度からの検討がされているのが現状だと思います。

そこで端的にお伺いをするんですが、教育行政における3原則と言われる基本的な問題とはどういったことを指しているのか。この基本点に立ち返って、教育長の見解をまずお尋ねしたいと思います。

御承知のように、戦後、新しい憲法のもとで教育基本法が公布、施行されたのは1947年のことだと記憶をいたしております。このときに、教育の基本的な3原則と言われる条項が法律の中に規定をされました。

ところが、最近、この3原則なるものが、時の政権党によって大きく改正と言えば改正かもしれませんが、基本的なところでの、私から言えば改悪に等しいものになっているのではないかというふうな懸念を持っております。そこから、その後の教育行政をめぐっては、現在、教育委員会の設置すら不要論が出てきたり、廃止論が出てきたり、こういった議論が非常にやかましく言われる時代でございます。

そこで、率直にお尋ねするんですが、教育長として、今、私が指摘したような教育委員会の活性化の議論の中で、教育委員会はもう必要ないと、設置の必要はないんだというふうな意見、あるいはまた、これは市町村の任意制によって設置すればいいというような意見も含めてさまざまあるんですが、どういうふうな見解をお持ちでしょうか。

また、教育委員会と行政一般の関係で言えば、半ば教育委員会の自主性、こういったことが弱められてきている昨今の現状があるわけですが、市長として、教育委員会の存在意義そのものについてどのような見解をお持ちなのか、率直な御意見を聞かせていただきたいと思います。

それで、教育委員会をめぐりましては、最近のいじめの問題だとか、あるいは教育現場における体罰の問題だとか、さまざま国民の目から見て、教育委員会が果たすべき役割が果たされていないのではないか、こういう批判めいた声も多く聞かれるのが現状だと思います。

それで、いじめについては、さきの国会でいじめ防止法という法律ができて、半ば強制的に義務づけがされるというふうな条項もあるようですが、このいじめ防止法について、教育現場あるいは教育委員会としてどのように受けとめておられるか、所見をひとつ聞かせてもらいたいと思うんです。

それから、体罰については、今設置されている教育再生会議あるいは中央審議会等々の中でも、教育の現場における体罰は必要だと、こういう持論をお持ちの委員も構成員として席を持っておられるようですが、この体罰そのものについて、かつては、私も議会の議論を通じて体罰はあってはならない、そういう教育のあり方で子供の成長を豊かなものにするということにならないのではないかというふうな立場からの質問をした経緯がございますが、その当時、愛のむちだと、体罰そのものが、だから、肯定的な答弁しかいただいておらない、そういう時期、経過もありました。

しかし、今では、体罰そのものが教育にとってはむしろ有害だと、こういうふうな位置づけで、体罰をなくすべきだということがやかましく言われる状況ですが、大竹の小中教育現場で、このいじめの問題だとか体罰の問題等について具体的な事例があるのかどうか、また、そのことについて、ややもすれば事実関係を隠蔽する体質だというふうな批判も教育委員会に対してはあるんですが、その辺の実情についてひとつ聞かせていただきたいと思います。

それで、もう一つの問題は、昨今、いわゆる平和教育の一環として活用されてきたといいますか、多くの学校図書室に、いわゆる原爆や戦争指定の漫画本「はだしのゲン」が活用されるということでいろいろ問題を醸しておりますが、大竹市の小中学校に、この「はだしのゲン」、この本そのものは置かれているんですか。それから、大竹の図書館等にもこれはあるんですか。


それで、学校の図書館で児童が自由に見ることができないような措置を、これは島根県ですか、鳥取県ですか、松江は島根県か、教育長の判断で制限したというふうなことが大きな問題になりましたけど、教育長として、この「はだしのゲン」の本そのものの内容なり、子供たちが自由に目にすることができるような活用のあり方について、どういうような見解をお持ちなのか、率直なところを聞かせてもらいたいと思います。

それで、問題なのは、総理直属の教育再生会議、あるいは文科大臣の諮問機関である中央審議会等で議論されている教育の再生、教育委員会のあり方等に関する改革なり刷新なり、これは、何を、どこを目的にしとるんかいうことが私にはよくわからんのですが。



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○議長(寺岡公章)教育長。

○教育長(大石泰)教育問題についてお答えいたします。

まず、体罰についてですが、昨年度、2件ございました。該当教諭につきましては、大竹市教育委員会へおいでいただき、教育長のほうから厳重注意をさせていただいているところでございます。

また、平和教育について、「はだしのゲン」は全ての学校に備えられており、いずれも自由に閲覧できるようになっております。

また、司書についてでございますが、司書については、現在、大竹市では配置をされておりません。今後について検討してまいりたいというふうに考えております。

以上でございます。