岐阜県飛騨市議会

たかせ菜穂子の菜の花ダイアリー


まだ続くのか、「はだしのゲン」撤去問題


投稿: 2013年09月24日 | カテゴリ: 子どもと教育

http://nanohana-dayori.sblo.jp/pages/user/m/article?article_id=76474602


教科書ネットからのメールです。

岐阜県飛騨市議会で、「はだしのゲンを教育現場から撤去せよ」と質問していた議員がいたという。油断ならない。松江市での騒ぎは収まったように見えるが、戦争の真実を伝えようとする「はだしのゲン」を敵視する動きは全国に波及する可能性もある。要チェックである。

教科書ネットからのメール

本日(2013年9月18日)、岐阜県飛騨市の市議会で「はだしのゲン」を小中学校の図書館から撤去せよ。という質問がされました。

質問した議員は、中嶋国則議員(ひだ市政クラブ所属)。

質問項目は4つ。(傍聴者に渡された資料から転記)

自虐的で過激な図書と思われる「はだしのゲン」を小中学校から撤去すべきでないか。

国旗及び国家に関する法律が制定され、学習指導要領も改訂された。現在、国歌斉唱を否定するマンガの内容についてどのように考えているか。

学習指導要領にある天皇陛下に敬愛と理解を深めることに反していますがどう考えるか。

下村博文文部科学大臣は、記者会見で「松江市教育委員会の判断は違法ではない。学校図書館では、子どもの発達段階に応じた教育配慮の必要がある」と述べられたことに対しどう考えるか。

45分間の質問時間のうち、30分以上をこの質問にあてた。

4つの質問をするまでに、

はだしのゲン」の5巻から10巻まで中味で中嶋議員がひっかかりを持ったところ(上記の1〜3)をひとつひとつ説明した。

週刊新潮の9月5日号の「はだしのゲン」の記事を読み上げた。

4つの観点以外にも、「マンガと少年犯罪との関係」について述べた。

秦郁彦中西輝政八木秀次氏の意見を紹介し、「はだしのゲン」の記述が、間違った歴史的事実を描いていると主張した。

また、中嶋議員は、「はだしのゲン」撤去を飛騨市から全国に発信すべきであるとも発言した。

長い質問のあと教育長の答弁を求めた。

そこで、別の議員から「動議」が出された。動議の内容は、以下のとおりである。

「中嶋議員の発言は、教育基本法違反である。つまり、教育への政治的な介入にあたる。現に、松江市議会では、市民からの「はだしのゲン」に対する意見書採択について、「教育への介入にあたる」として全会一致で否決しています。議長に中嶋議員の質問の議事録からの削除を要求する」

それに対して議長は、「議事録を精査して対処する」として、議事進行となった。

教育長の答弁は、大筋以下のとおりでした。

について→「撤去」すべきでない。

について→マンガの内容は、戦争中という時代背景をもとにしたものである。内容についての判断は述べず。

について→問題なし。現場では、指導要領に基づいて適切に指導している。

について→大臣の発言に対して述べる立場にない。「学校図書館への教育的な配慮は、管理面、指導面で十分に配慮しています」

さらに食い下がって再々質問する議員。(内容は、はだしのゲン」は、子どもを犯罪者にする可能性が大きい。)に対して教育長は、以下のように答弁しました。

はだしのゲン」は、有害図書に認定されていません。

私(教育長)の経験上、子ども達は、「はだしのゲン」を読んで「残虐な場面」が心に残ってはいない。「戦争の残虐さ」を感じとっていました。

(追伸)

傍聴席には、中嶋議員の支援者らしき市民が4〜5名いました。

保護者らしき女性が4、5名傍聴していました。

はだしのゲンについては、前日にも質問した議員がいたようです。(別の会派の議員)

いいね! 81人が「いいね!」と言っています。Facebookに登録して、友達の「いいね!」を見てみましょう。

コメントが0件あります

開いた口が塞がらない

投稿: 2013年09月24日 | カテゴリ: 子どもと教育

あきれたのは、橋下大阪市長が導入した公募校長が半年足らずで次々不祥事を起こしているということ。

4月に就任した11人の市立小中学校の公募校長のうち、新たに3人がセクハラやパワハラなどの疑いがあることがわかり、半年足らずで、過半数の6人が不祥事を起こすという異常な事態になったという。開いた口がふさがらない。それでも、来年度も35人を外部から登用する方針を変えないという。

学校現場の真摯な活動を見ようとせず、とんでもない人物を教育の場に送り込む、間違っていると思います。

堺の市長選挙で、ぜひとも「維新の会」に審判をくだしていただきたい。

いいね! 81人が「いいね!」と言っています。Facebookに登録して、友達の「いいね!」を見てみましょう。

コメントが0件あります

教育委員会の考えとちがう教科書は使っちゃダメ!』これって許される?

投稿: 2013年09月20日 | カテゴリ: 子どもと教育

東京都、神奈川県、大阪府教育委員会が、文部科学省の検定に合格した実教出版の高校教科書を教育委員会と見解が異なるという理由で採択しないよう指導するというとんでもない「教育介入」が行われています。

これに対して、「『教育員会の考えとちがう教科書は使っちゃダメ!』これって許される?」という集会が開かれました。教科書執筆関係者が、見解をだされていますので、メールから転載します。安倍政権の改憲・教育破壊の動きをそのまま反映した今回に教育介入を許さない声を広げたいと思います。

以下メールから転載

執筆者の見解

事実経過

東京都教育委員会などの動き

高等学校教科書は、これまで高校現場の教師が採択希望をだし、教育委員会がそれをそのまま採択してきた。

東京都教育委員会は6月27日の定例会で、私たちの執筆する教科書を「使用することは適切でない」と議決した。その後、大阪府教育委員会や神奈川県教育委員会などでも同様の動きが生じている。

その理由は、国旗・国歌法の運用に関して「一部の自治体で公務員への強制の動きがある」と欄外注で記述していることが、それぞれの教育委員会の考え方と異なるためであるという。

本教科書の記述内容の確認

実教出版『高校日本史A 』は2011年度の教科書検定に提出したものである。その内容は本文で「国旗・国歌法」を記述した補足説明として欄外注で「国旗・国歌法をめぐっては、日の丸・君が代がアジアに対する侵略戦争ではたした役割とともに、思想・良心の自由、とりわけ内心の自由をどう保障するかが議論となった。政府は、この法律によって国民に国旗掲揚、国歌斉唱などを強制するものではないことを国会審議で明らかにした。しかし、一部の自治体で公務員への強制の動きがある」と記述し、2012年に文部科学省の検定に合格したものである。

さらに検定経過を補足すると、当初の検定申請本では「国会審議で明らかにした」以下は「しかし、現実にはそうなっていない」という記述であった。それに対して、文部科学省から「説明不足で誤解するおそれのある表現である」という検定意見が付されて修正の指示がだされた。以後、数度の折衝の上「しかし、一部の自治体で公務員への強制の動きがある」と文部科学省の意向も受け修正したものである。

実教出版『高校日本史B』は、2012年度の検定に前年の『高校日本史A』と同様の記述で提出したもので、文部科学省から修正の指示はなく、合格したものである。

したがって、この記述に関しては文部科学省もその事実を認定している。

今年の採択をめぐる動き

2014年度用教科書採択では、当初私たちが想定した新課程教科書での採択数を大きく下回る結果となった。東京都教育委員会などの措置が影響したとすれば、きわめて遺憾である。ただし、新課程教科書と旧課程教科書を総合すると大幅な減少とまではいえず、教育現場の先生方の適切な対応があったことに感謝したい。

教科書執筆にあたっての私たちの基本姿勢

私たちは高校日本史教科書の執筆にあたって、厳密に歴史研究の成果にもとづき、歴史的事実をもとに、学校現場での主要な教材である教科書の重要性を認識して記述してきた。

さらに、高校の教育現場で教師が教えやすく、生徒が歴史的事実をもとに理解しやすいよう記述してきた。

私たちは、この教科書を学ぶことによって、高校生が歴史を主体的に思考し、主権者として成長できることを願って記述してきた。

私たちは、高校の現場教師の要望を受けて、教科書記述を工夫し、その改善に努力してきた。

私たちの見解

私たちは、この教科書で国旗・国歌法に関する事実を記述しているが、東京都教育委員会などは、この記述内容を自らの考え方と異なるものとして受け取っている。

文部科学省の検定に合格した高校教科書に対して、学校現場の意向を尊重してきた教科書採択のあり方を踏まえずに、教育委員会が私たちの教科書を使用することは適切でないと決めたことは前例のないことであり、子どもの学ぶ権利や教師の教える権利を侵害することになる。

東京都教育委員会などの措置によって、この教科書が高校生のもとに届かなくなってしまうことは、私たちとしては耐えがたいことである。

私たちは、今回の事態は大変遺憾なことであり、決して容認することはできない。

2013年9月18日 実教出版 『高校日本史A』『高校日本史B』執筆者一同

いいね! 81人が「いいね!」と言っています。Facebookに登録して、友達の「いいね!」を見てみましょう。

コメントが0件あります

30人以下学級署名スタート集会

投稿: 2013年09月07日 | カテゴリ: 子どもと教育



今年も30人以下学級実現のための署名活動が始まりました。スタート集会が黒崎で行われました。

現在、小学校1年生のみ、法律で35人学級ですが、