最後に、平和につきまして今回質問をいたしましたのは、やはり前段述べたように、大変危険な方向に行っている、この68年の間で、一番危険な時期だというふうに言われております。例えば、都立高の自衛隊訓練、こうしたことも行われておりますし、教科書の差しかえとかもありました。また、集団的自衛権を認める人に人事をする、こうしたこともこれまでなかったことが今次々と行われております。そして、10月25日から27日にかけて、隣の香南市にある自衛隊において、日米防災訓練が行われ、その場所にオスプレイが参加をするということが新聞で報道をされました。市長会は、沖縄への配備運用中止、そして低空飛行訓練廃止の要望を昨年2012年に出されております。また、県内20市町村で意見書決議、出されておりますし、共産党県議団は、知事に対し、オスプレイの参加を中止をするということを求める要望書を提出をいたしました。訓練のある香南市は、すぐ隣です。危険なオスプレイが南国市の上空を飛ぶことも考えられるわけですが、説明を市長は受けておられるのでしょうか。また、そのことを市民にどのように説明をされていくのでしょうか。平和行政を考えるとき、避けて通れない問題ですから、改めて聞いておきたいと思います。このことにつきましては、高新にも掲載されましたので、皆さん読まれたと思いますが、元外務省国際情報局長、そして元防衛大教授の孫崎さん、この方が、災害救助はまやかしの説明ということで載せられております。在日米軍は、全世界に展開する軍事行動のためにいる。災害救助は、海兵隊の本質業務とは全く関係ない。世界中で災害救助のために海兵隊にいてもらわないといけないと主張する国はない。そして、本当の今回の訓練の目的は、四国山地朝鮮半島と似ているから、高知で訓練したいのだろう。本当の目的とまやかしの説明が混在している。米軍と一緒に災害救助するぐらいなら、日本政府は何千億円という思いやり予算をやめて、自分たちでできる救助体制を整えればいい。そもそもオスプレイが配備されている海兵隊は、イラクアフガニスタンの戦争で敵陣を急襲するような部隊であり、日本の防衛とは無関係だというふうに述べられておりますが、今回の防災訓練について、市長はどのように報告を受け、これから市民の皆さんに説明をしていかれるのか、お尋ねをしたいと思います。
 そこで、1つ御紹介をしておきたいのは、これは平成2年に教育研究所が発行された『南国市の歴史』です。平成8年にまた新しく刷られているわけですが、この題字が何と小笠原喜郎元市長なんですが、この副読本は今も使われていますかということをお聞きをしておきたいと思います。この中には、高知大空襲の折には、この後免町から本当に胸を痛む思いで2階の窓から見たよという方もおいでになりますし、そうしたこともこの中に、そのお話は載っていないんですが、高知大空襲で被害を受けたことだとか、植木枝盛憲法草案などもこの冊子には載っているんですが、こういうものが今も使われているのかということをお聞きをして終わりたいと思いますが。先ほど危機管理課長から答弁ありましたように、これからの災害対策、減災対策、とても重要になってくると思います。大地震津波の、そして原発事故、竜巻、豪雨、まさかと思うような大きな災害が次々に全国で起こっています。武力の強化ではなく、いかに災害を防ぎ、命を守ることこそ優先ではないかと思いまして、今回平和とつなげて質問をさせていただきました。思いが十分伝わったかどうかは心配なんですけれども、ぜひ南国市は市民の皆さんの命と安全を守る、その立場を今後も貫いていただきたいと思います。幾つかお聞きしたことを答弁お願いします。
○議長(野村新作君) 答弁を求めます。市長。
○市長(橋詰壽人君) 平和の問題と今回の日米合同の防災訓練というものをあえて福田議員さんはくっつけるといいますか、そういうお考えのようでございますけれども、私は少しそういうようには思っておりません。今回の南海トラフでの巨大地震というものが、果たしてどういう規模のものなのかということを一つとってみても、これはいわゆる中央防災会議が発表いたしました考えられる最大級の地震、こういうことで表現されておるわけでございますけれども、このことが現実の問題となったとき、南国市はありとあらゆる打てる手というのは打っていくわけでございますけれども、海岸地域、南国市だけに限って言っても、海岸地域だけで5,000人を超す人が住み、家屋があり、するわけでございます。そうした規模のときに、平和問題を福田さん流におっしゃれば、持ち出して、米軍とは言いませんけれども、まずは自衛隊、応援を頼むのはこれ常套の手段であると、私はそんなに思っております。そしてまず、第一はうちの消防あるいは自主防災組織から始まります。そして消防、そしてお隣自衛隊、この場合に全県下的に見た場合に、やはり東北被災地のくしの歯作戦が功を奏して、非常に初期の初動の復興あるいは被災地の障害物の除去、まだその以前の避難者の誘導、こういうことが非常に割合迅速にいった。これは東北のこの大きな動脈となる道があって、それにそれぞれのくしの歯のように道が続いておった、こういうことが非常にいったわけでございますけれども、残念ながら、我が高知県には、東西の旧の道が1本、そして早くても東西にとはなかなかいつになるのか、この高速道路があると、こういうことになるわけでございますので、そうした中では、東西百数十キロにわたるこの地域の医療機関、そして避難場所に円滑に市民を、県民を救難、救助していくということについては、なかなか現在の高知県のそれぞれの市町村のあるいは県の体制では難しいんではないかと、私もそういう意味では、第50普通科連隊に非常に期待をかけておるわけでございます。それに加えて、今回、MV22、いわゆるオスプレイがこれの訓練ということで加わる、こういうことでございますが、これは福田さんが言われるように、この戦争とか平和とかという観点で見ますと、これは戦争の機材でございますので、当然そういう見方もできますが、これはあくまでも日米の共同の防災訓練と言っておりますので、私はそういう行動をしてくださるものと思っております。そりゃ見方はいろいろあるでしょう。あるでしょうけれども、これはもう少し言及すれば、こういうことも書いてございます。MV22オスプレイについては、沖縄の負担を本土にも分散させる観点からも、昨年9月の日米合同委員会合意に基づき、訓練の内容、実際に訓練を実施する場所、米軍の運用上の要件など、さまざまな角度から幅広く日本国内の沖縄以外の場所で飛行訓練を行う可能性を検討してきたところですと、こう書いておりますので。これは何度も申し上げますが、戦争する機材でございますので、それはそういうことも念頭に全くないなどということを、私が考える、南国市長がぼけておるかどうか、そういうことになるかもわかりませんが、私は効率的なこのオスプレイを使った、最も航続距離が長い、最も一度に輸送する、大量に輸送できると、こういうことにその被災地の人命を迅速にかつ安全な場所に運んでいく、こういう視点で申し上げますと、これは非常にいいことではないかと。何度も申し上げますように、災害救助の視点から申し上げますとということでございます。
 以上です。
○議長(野村新作君) 教育長。
○教育長(大野吉彦君) 福田議員さんの御質問にお答えいたします。
 2つあったと思うんですが、まず1点目のはだしのゲンにつきましての陳情等は、全くございませんでした。
 それから、2点目の南国市の歴史の副読本でございますが、これは、南国市立の教育研究所と研究所が所管します教科研究部会がございますが、その中に南国市社会科教育研究部会というのがございまして、先生方がお集まりいただき、また講師等をお招きもし、勉強しながら南国市の歴史のこの副読本を3年に1度改訂をしておるようでございまして、福田議員さんのおっしゃられたのは平成8年版でございますので、それから17年たっておりますので、私もちょっとそのことの照らし合わせはいたしておりませんが、南国市の歴史ですので、大きく変わるということはまずないと思いますし、これは4年生、5年生、6年生全員の児童に配布をし、勉強をするときに教科書と一緒に使っているものでございますので、なお確認をしてまいりたいと思っております。どうぞよろしくお願いします。
○議長(野村新作君) 市長。
○市長(橋詰壽人君) 2点にわたって問われていたことぬかっておりました。1つは、協議があったかどうかということでございますが、ただいま私が答弁いたしましたもとになっておるものは、防衛省から高知県にお知らせということであった文書をいただいたものでございます。
 そして、市民へのお知らせをどういうふうにするのかということですが、これは県からあるいはもし防衛省から南国市長へという通知、ないし協議があったときに、私の判断で市民に知らせることがよいと判断、知らすべきことと判断した場合には、当然、お知らせはします。そういうことでございます



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