○議長(野村新作君) 答弁を求めます。市長。


[市長橋詰壽人君登壇]


○市長(橋詰壽人君)


おはようございます


福田議員さんからは、平和についての私の考え、今後の取り組みについてということでお話がございましたが、まずここで2つの決議を御披露しておきたいと思います。皆さんのほうが私より詳しいかもわかりませんが、1つは昭和40年3月25日ですから、南国市政がしかれましてちょうど6年目の年になるわけですが、議案第26号で、世界連邦平和都市宣言についてという号が議決されております。ちょっと御披露申し上げます


世界連邦平和都市宣言。我々は、人類福祉増進のため、全世界の人々と相結んで、世界連邦建設の趣旨に賛同する都市であることを決意し、南国市はここに永遠の平和都市であることを宣言する、こういう文書でございます。残念ながら、この世界連邦の団体は、その後一時期非常に多くの方、自治体、そういうところが会員になりまして、非常な一つの運動を行ったわけでございますけれども、その後、非常に少なくなりまして、この記録によりますと、平成17年10月25日にこの会から本市は脱会するというよりも、事実上、会の活動が行われていないということで休止もしておりましたが、その後脱会をしております。しかし、この議決をされましたこの世界連邦の平和宣言都市というものは、私はこの南国市に脈々と息づいておる、そのように考えております



そして、昭和58年3月25日にもう一つの決議が議発でされております。非核平和都市を建設する決議というものでございます。世界と日本の恒久平和実現は、南国市民の悲願である。しかしながら、米ソを初めとする核軍拡競争が激化している今日、世界唯一の被爆国として、また平和憲法の精神からも、核兵器の全面禁止と軍備縮小を目指す我が国の責任は極めて重大である。よって、南国市議会は、市民の総意として、1つ、南国市の区域内での非核三原則(持たず、つくらず、持ち込ませず)を完全実施する。2つ、核兵器の南国市への通過、一時持ち込みをさせない。3つ、核兵器の完全禁止のため、南国市を非核都市として広く呼びかける。以上のとおり決議する。昭和58年3月25日、南国市議会。この非核に関する決議もされております。このことも現在の南国市に厳然と息づいておる、このようにも考えております


また、毎年行われます戦没者追悼式、これへも市議会議員の皆様もほぼ全員参加をしてくださっておりますし、そして各地区での戦没者追悼式も、ただいま現在も一部行われていないところもございますけれども、ずっと行われております。我々もできる限りこれにも参加をいたし、日本の現在の平和の礎となられた戦没者の方あるいは戦病死された方、そういう方々に今日の平和日本のお礼、そして亡くなられたことへの哀悼の誠をささげておるわけでございますが、また一方では、8月6日、午前8時15分、これは広島に原爆が投下された時刻でございますが、そして一方では、8月9日は午前11時2分ですね。8月6日は午前8時15分、長崎が8月9日で午前11時2分、この両日の両時刻には、黙祷をささげております。実は、これは全国市長会から毎年のように私どもの手元に届くものでございますが、広島市は8月6日、長崎市は8月9日にともに被爆68周年を迎えます。両市ではそれぞれの日に原爆戦没者のみたまを慰め、世界恒久平和の実現を祈念して、みたま並びに平和祈念の式典を挙行されるとともに、広島に原爆投下がされました、ただいま言いましたように8月6日午前8時15分及び長崎に原子爆弾が投下された8月9日午前11時2分に原爆死没者の慰霊と平和祈念のために1分間の黙祷をささげております。この黙祷については、既に両市長から各市へ協力依頼がなされているところでございますが、本会においても、本会というのは市長会でございます。対して、全国各市への周知と協力を呼びかけについて依頼がありました。つきましては、各市におかれましては、この趣旨に賛同いただき、一人でも多くの方が敬けんな黙祷をささげていただきますよう、その周知方について本会からもお願い申し上げますと。これも一つの平和への重要な市長会としての取り組みでございます


そして、ただいま福田さん御承知のように、我々行政が日常の行政活動の中で、今後掩体壕を初めとして、南国市に残る戦争遺跡というものを写真であったり図面であったり、そして文言を加えてわかりやすい形で子供たちに、そして南国市の一般市民へのパンフレットといいますか、書籍といいますか、そうしたもので後々まで残していく、このことも重要な平和活動であったり、市民運動であったり、行政の役割だと私は認識しております。したがいまして、この市民の集いというものを行政として行わなくっても、私は日々、毎年毎年行っておる、我々が南国市として行っておるこれらのことをずっと今後も継続していく、こういうことで、南国市の行政としての役割、こういうものを果たしていきたい、このように考えております


なお、多くの団体あるいは市民の方々が、自主的にこういう平和の意義をいま一度市民の方々に訴え、そして集いを行うということは、大変いいことでございますので、どんどんやっていただいたらよろしいかと、そのように考えております

 以上です。



○議長(野村新作君)

教育長


[教育長大野吉彦君登壇]


○教育長(大野吉彦君)


福田議員さんのはだしのゲンについての御質問にお答えをいたします


はだしのゲンにつきましては、長年にわたり、全国の多くの学校において、児童生徒に読まれ、また平和学習の教材としても使用されてきました。それは、この作品から、原爆投下の現実や戦争の不条理、不合理さを学ぶことができ、さらにはその中で懸命に生きる登場人物の姿から、平和のとうとさを感得することができるからこそだと捉えております。また、戦争体験の継承の喪失、風化が危惧されている現在の我が国において、その果たす役割は大きいと考えておるところでございます


一方で、残酷な描写がある、時代考証に誤りがあるとの指摘もあります。ただ、このような指摘は、歴史観歴史認識といったものが多様にある中では、他の作品においても起こり得るものでございます。安易に表現の自由、読者の知る権利を制限することは、厳に慎まなければなりません。成熟した民主社会の構築のためには、多様な考え方、価値観に自由にアクセスできる環境が必要不可欠であるということは言うまでもありません。高度情報社会と言われる現在においては、情報モラルや情報を主体的に、批判的に読むことのできる力、情報リテラシーの有無が問われています。学校教育の場におきましても、児童生徒の情報モラル、情報リテラシーを高めていくことが、危急の課題となっています。玉石混交と言われるインターネット上の情報を初め、大人の目から見れば児童生徒に見せたくないと思うような情報があふれています。そのような情報は、たとえどのような制限をかけても、児童生徒が目にしてしまうことがあるというのが現実です。発達段階の児童生徒に対して、学校図書選定には教育的配慮は当然あるべきで、一定の制限が必要な場合もあると思いますが、それ以上に、児童生徒が偏った情報に翻弄されることがないよう、児童生徒の情報モラル、情報リテラシーを高めていくことが肝要だと考えます。はだしのゲンにつきましては、原爆投下や戦争について考えることのできる貴重な作品の一つであると考えております


なお、南国市内18小中学校のうち、17校の学校図書館はだしのゲンがあり、いずれの学校でも閲覧制限はいたしておりません


以上でございます



○議長(野村新作君)


危機管理課長


危機管理課長 西原三登君登壇



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○議長(野村新作君)


19番福田佐和子さん



○19番(福田佐和子君)


まず、2問目は1点だけお聞きをしておきたいと思います


先ほど平和の集いについて、市長は市民の皆さんがそういうことをやられるならどうぞということでしたけれども、今回、投げかけたのは、南国市としてこの平和行政どういう取り組み方をするのかなという思いから1問ではお尋ねをいたしました


そこで、2問目は、もし実行委員会などつくってやるときに、共催あるいは後援という形で市はかかわってくださるんでしょうか。2問はその1点だけお願いします



○議長(野村新作君)


答弁を求めます。市長



○市長(橋詰壽人君)


それは、趣旨、そういう内容を見て、我々のどういいますか、考え、こういうものに合致すれば、後援もあり得ると思います



○議長(野村新作君)


19番福田佐和子さん



○19番(福田佐和子君)


ぜひ平和のことはこの夏、特に思いましたのは、さまざまな場所で大変危険な動きがあるということで、平和は行政としても、また議会としても憲法に基づいて市民の命と暮らしを守っている立場ですから、平和は守らなければならない、そういう市民の思いをお伝えをしたかったわけです。先ほど市長のほうからは、趣旨を見て後援をという答弁をいただきましたので、平和については、どういう立場の方であっても、二度と戦争はしてほしくない、この思いは一緒だと思いますから、ぜひその節には市の力をおかしをいただきたいと思います


はだしのゲンにつきましては、教育長のほうから、平和教材として大切なものだという答弁をいただきました。そういう事前に団で話をしたときにも、南国市の教育委員会では決してあり得ないことだろうということではあったんですが、確認をさせていただきました


はだしのゲン閉架にしてほしいという陳情はなかったのかということを先ほど答弁なかったように思うんですが、そういう動きがあったのかどうか、それに対する対応はどうだったのか、お聞きをしたいと思います


3点目は、防災については、女性部会を設置をして、女性の声を入れていくということを約束をされましたので…snip…



選挙につきましては、600万円も予算が削減をされる中で、職員の皆さんはどんな苦情にも丁寧に、にこやかに対応をされておりまして、大変感謝もいたしております…snip…