2017-10-10から1日間の記事一覧

1 大東亜戦争期の日本陸軍における犯罪等の実態

1 たとえば藤原彰『天皇制と軍隊』(青木書店、1978年)、熊沢京次郎『天皇の軍隊』(現代評論社、1974年)など 2 陸軍刑法における「逃亡ノ罪」は、敵前、戦時・軍中・戒厳地境、その他の 3つに区分され、敵前が最も重い罪とされ死刑を含む刑罰が規定されて…

はじめに

日本陸軍における犯罪及び非行に関する史料は断片的であり、その実態については、未だに明らかにされていない部分が多い。特に戦地あるいは戦時下における史料は極めて限定されている。また大東亜戦争終結以降、今日までの日本陸軍における犯罪及び非行に関…

【要約】

本論文は、大東亜戦争期の日本陸軍における軍人、軍属の犯罪及び非行、中でも対上官犯(抗命・暴行脅迫・侮辱の罪)、奔敵(逃亡)等の軍の指揮・統率に関わる犯罪及び非行に焦点をあて、戦地あるいは戦時下の断片的な史料の中から、その実態を明らかにする…

弓削欣也「大東亜戦争期の日本陸軍における犯罪及び非行に関する一考察」

防衛省防衛研究所年報『戦史研究年報』NO.10(2007/5)p.42 http://www.nids.mod.go.jp/publication/senshi/200703.html