2017-01-30から1日間の記事一覧

戦前感書いて戦争を止める

小説を通じ一貫して、個人であることを阻害するものへの違和感を堀続け、些細なことと見なされている本質的なものにこだわってきました。個々人の深い悲しみや傷を、取るに足らないものとして冷笑する圧力と闘ってきました 権力の不正から国民の目をそらすた…

人間の現実と表現が切れて」

物語の主人公は埴輪詩歌(はにわしか)。9歳の時にTPPが批准され、人喰い妖怪「ひょうすべ」がやって来ました。最愛の祖母は、国民皆保険が崩壊したため、持病の膠原病の薬が暴騰して買えなくなり、病状が悪化して亡くなります。母の営む花屋は世界企業のチェ…

(まえおき)

「文学を売り上げで計るな」と訴え続け、豊饒な文学の言葉で経済最優先の新自由主義が及ぼす害悪を突き詰めてきた作家の笙野頼子さん。新刊『植民人喰い条約 ひょうすべの国』では、TPP(環太平洋連携協定)発効後の日本の惨状を描き出し、闘いののろしを上げ…

『しんぶん赤旗』2017/01/30 9面【月曜インタビュー】[*1]

笙野頼子さんに聞く 人喰い妖怪「ひょうすべ」TPP発効後の惨状描く