【10巻中2巻しかチェックできておりません】産経信者議員の難癖2/E

○教育長【庄野宏文君】


今、新保議員さんのご質問ですけれども、教育委員の招集は今のところしておりません。購入の点でいろいろ問題があるんでないかというふうな話もございましたんですが、町の場合は、先ほども申しましたように、司書、図書室の方で決定をしております。学校の場合は、学校の司書教諭というふうな形で出てきておりますし、その場合は、職員のいろんな意見を聞きながら司書教諭がまとめるというふうな形をとっております。特に、「はだしのゲン」の貸し出しの履歴について話を聞いておりますと、現松茂のところで貸し出し履歴が今までに50回以上出ておりますけれども、どの本も出ておりますが、今のところ問題点等については幸いにして聞いておりません。


それから、学習指導要領の違反だというふうな話が出てまいりましたけれども、私どもは学習指導要領に従って教育をしております。違反だと、この点は変えなさいというふうな形の国の指令が出た場合には我々は変えていきますけれども、いろんな新聞で出ておるからすぐに指導要領に違反しておるから変えていくというふうな形はなかなかとりにくいというふうに考えております。


したがいまして、「はだしのゲン」につきましては、松茂の小学校の子どもたちの意見も、閲覧禁止はおかしいんでないかというふうな形も8月の末に載っておりました。また、いろいろなところで見てみますと、確かに、小学校、中学校において子どもの発達段階においての教育的配慮は、やはりこれは、していかなければならないんですけれども、しかしながら、「はだしのゲン」についての一部の表現があるんだけれども、しかしながら、全体としていろんな面を見ていくと、これは、閲覧禁止に今のところ至っていないんじゃないかと私は考えますし、子どもの発達段階から見ていきますと、小学校の4年生ぐらいから哲学的に考えていく能力は出てまいります。しかしながら、今のところ、子どもたちの持っておる力を信じておるというふうなことで、そのままの閲覧でいきたいと、こういうふうに考えております。


終わります。



○議長【藤枝善則君】 新保議員。



○9番【新保 勲君】


最初に申し上げましたとおり、この漫画は少年ジャンプで連載されたころはよかったんです。それが、日本共産党系雑誌、これも打ち切られて日教組系の雑誌に載るようになってから、えらい思想的に偏った本だと言われるようになったわけです。全体的に全体的にて、教育長は1から10まで読まれたんですか、これ。自分の読む暇があったら教育委員を集めて読ませるぐらいの処置をしないと本当の中身はわからんのじゃないですか。学校の何委員か図書室の何委員かの判断で購入したなんて、事、教育に関したらもう少し教育長なり、町長までは行かないか、学校長なり、責任のある行動をしてもらいたいですね。これが教育というもんじゃないでしょうか。


小学校4年になったら哲学を持って、義務教育なんていうのは哲学を持たないから義務で教育しよるんです。中学校を卒業するまではこんなもの信じちゃいけんと思います。だから、昨日、田嶋陽子は、もう学生を信じてもっと何でも読ませたらええ言うたら、あの竹田さんて、オリンピック招致委員会の委員長の息子さんだそうですが、そんなん言うんだったらエロ本まで掲示するんですかいう話をしておりましたけれども、本当に真剣に取り組まないと、変なことを変なふうに意識してしまったら、私は、英霊にこたえる会松茂支部の会長をしておりますけれども、英霊の名誉を傷つけますよ、これ。私は、天皇批判については明らかに学習指導要領に違反すると思います。この辺、同じ回答をされるんならもうやめますが、町長の最後のお話を伺って私の質問を終わります。



○議長【藤枝善則君】 広瀬町長。



○町長【広瀬憲発君】


新保議員の「はだしのゲン」て、私も、このたび、初めて、こういう漫画があったんも知らなんだ。10巻ぐらいあるんでばたばたっとこう読ましてもろて、何か、今はやりの、何て言うんかな、携帯電話のもうひとつ、スマートフォンと言うんですか、あれでもこうしたら出てくるようになっておると思いますが、特に、出てくるのは過激なところが出てくるようであります。これには人それぞれに考え方があろうと思います。日本の国会もそれぞれの党があるように、同じことでも10人が10人とも違う答えが出るようであります。これは、プラスの思考に向いていくのだったらいいんですけど、この足を引っ張る、こういうように考えておる人間も中にはおります。日教組も、私は好きな方ではありません。これは新保さんと同じでございますが、ゲンのあの漫画の中には、戦中、戦後を自分の力で生き抜いていく、そういう気持ちを持って書かれておると思います。戦争の悲惨さもあわせて書いておるように思います。中沢啓治さんていうんですか、中身は、主人公は中岡って書いてなっておりますが、そういう中でゲンはゲンなりの正義感を持ってやっておるところもあるし行き過ぎとるところもあります。ピストルで人を撃ったりそういうところもあります。いろいろあるんで、今、ああいうような戦争のときの悲惨さ、その戦後の生き抜いていく中の、これは、力強さ、そういうとこも出ておりますが、先ほど言うたように、ちょっと過激なところも出ております。これは、今の小学生のいじめ、中学生のいじめをしておる子どもたちが見て、心ある子どもは、これは、私はいじめをしよったらいかんなと、しっかりと正義感を持ってやっていかないかんなというように思える子どもも出てくるんじゃないかと。これは、全部が全部、この漫画の本を読んだらいじめがなくなるかと言うたら、ほうではないと思いますが、やはり心のない人は、ああやって鉄砲撃って人を殺しとんでないか、そういう方向に向いていかれたら大変なんですけど、そういう方に行く可能性もなきにしはあらずと思います。まあ、漫画は漫画ですけど、されど漫画、しかし、本当に、たかが漫画、そのようにそっとほっとくわけにはいかんと思いますが、私も、基本的には、教育長が言われたように、開示をして、そういう子どもを、どういうような反応が出るかというのを確かめるのも1つの教育の方法であろうと、私自身、そのように考えております。このようにしっかりと、あの漫画の本の中で善悪がしっかりと判断ができる子ども、それから、弱者を助けていかないかんというそういう子ども、ともに一緒に仲良くやっていかないかんと、そういう子どもがたくさん出てくることを私は期待をしております。


以上でございます。



○議長【藤枝善則君】 新保議員、よろしいですね。もうこれで終わります。[*1]



- 議録からの転載終り -



*1:議長の発言に「クダラン質問で時間を執らせるなよ」感が漂う/教育長と町長に『はだしのゲン』を読ませ肯定的な評価を喋らせた点が新保町議の功績/しかし『正論』『産経』を代読するのが議員の御仕事かねえ?…「つくる会」頭の妄想ぶりが分かりやすいと言えば分かりやすいが