千葉日報 2017/11/22 1面 https://www.chibanippo.co.jp/news/national/455436

イオン 成人誌 販売中止
来年1月から全国7千店


イオン(千葉市美浜区)が書店チェーンを含むグループの全国7000店舗で来年1月から成人雑誌の販売取り扱いを止める方針を固めたことが21日分かった 傘下コンビニ「ミニストップ」が12月から千葉市43店内で先行して取り組む 女性や子どもが安心して店舗を訪れるよう配慮する狙い コンビニ各社も対応を模索しており今後こうした動きが広がる可能性がある

ミニストップ千葉で先行

ミニストップの藤本明裕社長と千葉市熊谷俊人市長は 21日 市役所で記者会見 藤本社長は「社会インフラであるコンビニの使命として誰でも安心して使える店づくりをする」と説明 来年1月1日からは全国2245店に拡大するという


熊谷市長は「これを契機に青少年や女性が快適に過せる取組みが広がってほしい」と述べた


同市は今年2月 2020年東京五輪を見据え市内の一部コンビニで成人誌にカバーを掛けて見えなくする事業の実施を発表したが各社との調整が難航 5月に市から提案を受けた同社も「作業負荷から(カバーを掛ける方法は)現実的でない」とし今回の決断に至った


イオンが販売中止する対象は「各都道府県が条例で18歳未満への販売を禁止した雑誌類」 傘下の各スーパーや書店チェーン未来屋の他 インターネットでも販売を止める 一般の小売店で幅広く成人誌を置くのは諸外国では珍しいとされ訪日客が多くなる東京五輪を前に対応が必要と判断した


また成人誌とは別に過激な性表現が含まれる「レディコミック」などの漫画も今後議論に上る可能性がある コンビニ業界では04年に成人誌のページが開かないようにシールで封をするなど自主規制のガイドラインを設けた 現在 SE・ローソン・ファミリーマートのコンビニ大手3社は明確に今後の対応を決めていない SEは成人誌の売上が少ない店では取り扱わない一方 ローソンはフランチャイズ加盟店のオーナーに判断を任せている


ファミリーマートでは堺市の店舗で表紙の一部をカバーで覆って陳列する方式で販売 他の地域ではオーナーの意向を重視すると共に 学校近くや病院内の店舗には基本的に置いていない