学習を振り返って

初級部6年生の時に学習した内容は それぞれの心の中に深く刻み込まれていました まさに初級部で学習したこの事件は民族的アイデンティティーに大きな刺激を与えています また 中学生になると その後の社会の授業を通して感傷的に受け止めていた出来事を客観的に学び直すことになっています


知れば知るほどに 身内や知り合いの行方を探せなかったこと 骨が無かったこと 墓が無かったこと 何処に訴えればいいか誰に知らせていいか分からなかったこと 自分たちを守るすべが無かったこと 在日同胞の哀れな存在が悲しくもどかしい思いでいっばいです それが子どもたちの正直な思いかもしれません


でも この学習で肝心なところは 自分たちは被害者で 日本人は加害者で どこまで行っても分かり合えない存在だと敵対心や猜疑心を持つのではなく 悲しい歴史を繰り返さないために役割を果たせる人になろうと前向きに考える機会にすることでした


今回の特別授業で 子どもたちは平形さんから「知ること」と「伝えること」の大切さを学びました


また 平形さんという日本人に出会い 日本人が日本の過ちを正そうとしている 辛い問題から目をそらさず なかなか進まなくても諦めることなく調べ続けている 慰霊やフィールドワーク 教科書問題 国の補償問題にも尽力しているということを知り 安心したのです


これからも 平和で明るい未来を築き 不幸な歴史を繰り返さないためにも 前向きな姿勢で未来につながる教育が出来るよう力を尽くしたいと思います