組合運動への出発

同志渡政はロシアのプロレタリアートがツァールとブルジョアジーを倒し、世界最初のソビェット政権を樹立した年 - 1917年に19をもって始めて工場生活に入った。しかもこれに続く1918年、19年はまさに我国における労働運動が潮のごとく勃興し、飛躍的発展を遂げた時期であり、同時にまた、ロシア革命に端緒を開いた世界革命の波が我国の思想界をも席巻し、知識階級および労働者の一部には、明日にも革命が勃発するというような革命的興奮の時代であった。