米海兵隊岩国基地(山口県岩国市)は、

2017年度以降に米海軍厚木基地(神奈川県)の空母艦載機部隊59機が移駐すれば、配備機数は約1300機、軍人・軍属・家族合わせて約9500人となり、極東最大の米航空基地に変貌します


10年前の3月に空母艦載機部隊移駐の賛否を問う住民投票が行われ、圧倒的な市民が移駐反対の意思を示しました。現在の福田良彦市長は


(1)普天間基地の移設先が決まらないうちの先行移駐は認められない


(2)市民の安心安全対策の実施


というハードルを示して「艦載機部隊移駐は容認していない」と述べています。しかし、日米両政府は移駐に向けて着実に準備を行っています


基地内では新たに兵舎や格納庫、学校、病院といった施設が建設されています。さらに、米軍の滑走路沖合い移設事業の土砂取り場となった愛宕山開発事業跡地には、野球場や陸上競技場など運動施設と一坪130万円といった豪華な家族住宅約戸の建設が急ピッチで進められています


福田市長は「米軍再編交付金」と一般財源を活用して、医療費の助成対象を中学校3年生まで拡大し、所得制限も撤廃、子どもの医療費を中学校卒業まで無料にする補正予算を提案。基地の機能強化に対する被害や不安を交付金で「麻痺させる」施策を取っています


(写真上)岩国基地(山口県HPから)


(写真下)岩国基地に陸揚げされた MV-22Cオスプレイ(米海兵隊HPから[*1])


海上自衛隊機と共用 大型停泊場も