【2】沖縄の基地強化は全国各地の基地強化と一体のもの

沖縄の基地強化は、全国各地の基地強化と一体のものである


-- 沖縄に配備されている海兵隊オスプレイは、横田基地(東京都)、厚木基地、キャンプ富士(静岡県)、岩国基地などに飛来し、訓練を繰返している。木更津基地(千葉県)にはオスプレイの日米共同整備拠点がつくられている。さらに横田基地には米空軍の特殊作戦用のオスプレイCV-22 10機が2017年から配備される


-- 横須賀基地(神奈川県)には新しい原子力空母ロナルド・レーガンが配備されたのに続き、新型イージス艦の配備が相次いでいる


-- 岩国基地に2017年1月からF-35 が16機配備される。伊江島で訓練するのはこのF-35である。一部は佐世保を母港とする強襲揚陸艦に搭載され、海外展開することになる。空母艦載機約60機も2017年をめどに移駐し、所属機は約130機と東アジア最大の航空基地となる


こうしていま、在日米軍基地は、海兵隊と空母打撃群の両面で、世界への「殴込み」の一大根拠地として強化されようとしている


海外の侵略戦争への出撃基地を日本に置き続けることを許していいのかどうかが、いま問われている。海兵隊と空母打撃群の基地を国内に置くことを認めている国は、世界に日本以外にどこにもない。国際的にも日本の地位にかかわる重大問題である。その意味で、沖縄県議会が「米海兵隊の撤退」の要求決議をしたことは、問題の核心に迫る意義をもつものである。沖縄と本土が連帯して、基地強化のたくらみを許さないたたかいを発展させることを、心から呼びかける