(1)沖縄の海兵隊基地 -- 世界への「殴り込み」の一大拠点として強化・固定化

安倍政権は、沖縄県名護市辺野古の新基地建設、東村高江オスプレイ着陸帯建設、伊江島飛行場でのF-35戦闘機着陸帯建設などを、異常な強権を剥出しにして強行している。これらの建設の目的は何か。米軍は沖縄をどうしようとしているか?


-- 辺野古新基地は普天間基地の「移設」などという生易しいものではない。1800mもの滑走路を2本もち、強襲揚陸艦も接岸できる軍港をもち、耐用年数200年の最新鋭の巨大基地がつくられる。キャンプ・シュワブや隣接する辺野古弾薬庫、キャンプ・ハンセンと一体運用され、基地機能は飛躍的に強化される


-- 高江の基地強化でオスプレイの訓練はさらに激化し、伊江島の基地強化でF-35は新たな訓練拠点をもつことになる。オスプレイF-35海兵隊部隊とともに辺野古新基地で強襲揚陸艦に搭載されて、海外に出撃することになる


いま沖縄で起っているのは、「基地負担低減」とは正反対のことである。米軍は、辺野古・高江・伊江島などの基地建設・強化によって、沖縄の海兵隊基地を「戦略的出撃拠点」(米太平洋海兵隊の基地運用計画『戦略展望2025』)世界への「殴込み」の一大拠点として抜本的に強化・固定化しようとしているのである


沖縄では、名護市長選挙、県知事選挙、総選挙(2014年)と繰返し新基地建設反対の圧倒的審判が下されている。この民意を踏みつけにして、新基地建設・基地強化を強行することは、民主主義の国では絶対に許されない