千葉県警機動隊の沖縄への派遣と住民弾圧に抗議,速やかな撤収を

千葉県警機動隊の沖縄への派遣と住民弾圧に抗議し,速やかな撤収を求める申し入れ書

2016年9月25日


パトリオットミサイルはいらない!習志野基地行動実行委員会

千葉県警は機動隊の沖縄への派遣を中止せよ!9.25行動参加者一同


千葉県警本部長
森田幸典殿

周知の通り,阿倍政権は,参院選の翌日7月11日より,沖縄県国頭群東村高江でのオスプレイ用ヘリパッドの工事を再開した. 6都府県から機動隊500名を派遣させ,地元県警も含め1000名規模の警察力で座り込む住民・市民を暴力的に排除しつつ,機材等の搬入と工事が強行されている


すでに工事再開から2カ月以上が経過しているが,けが人や逮捕者が続出する中,機動隊による弾圧的な警備は止むことがない. すでに7月12日の時点で,習志野,柏,千葉ナンバーの機動隊車輌が確認されており,千葉県警からも管区機動隊員が派遣されているとのことである


この高江でのオスプレイ用ヘリパッド建設は,住民への説明責任も充分に果たさず,杜撰な環境アセスのみで強行されているものである. 高江区の住民は2回にわたり「反対」決議をあげ,2007年7月より一日たりとも休むことなく抗議と監視のための座り込みを続けてきた. 辺野古新基地建設とともに,高江もまた,政府のいう「負担軽減」とは名ばかりであり,私たちの税金をつぎ込んでの米軍基地機能強化とその恒久化に他ならないことを高江住民と沖縄県民は見抜いている. そしてすでに提供されている2カ所のヘリパッドを使ったオスプレイの飛行訓練により,高江住民の精神的・身体的な健康被害は甚大なものとなっている. だからこそ,繰り返し沖縄県民は基地新設に反対する民意を選挙で示してきたのである. さらに,今月21日には高江区住民ら33名による「工事差止訴訟」も提訴されたところである.


その地方自治と住民自治,沖縄県民の民意を圧倒的な警察力の行使により,文字どおり圧殺しているのが,7月22日からの高江の現状である. そこに千葉県警機動隊も荷担しているという事実を,私たちは千葉県民として容認することはできない. また,そのために千葉県だけでも国費2800万円をはじめとした公費が投入されていることも主権者,納税者として断じて許すことができない


そもそも,今回の6都府県からの機動隊派遣に関しては,政府・警察庁からの不当な介入が行われての,国策重視のものであることが判明している. 憲法で保障されている地方自治の本旨,さらには住民の表現の自由ばかりか生存権すら蹂躙する警察権力の濫用は,警察の任務を定めている警察法第2条に明白に抵触する愚行であり,蛮行であると断じざるをえない


以下,貴職に対し強く要請するものである


高江住民と沖縄県民の,自治と生活を守る正当な活動への弾圧を即座に中止させること


地方自治への不当な介入である千葉県警機動隊の沖縄への派遣を取りやめ,速やかに撤収させること



2016年9月25日


パトリオットミサイルはいらない! 習志野基地行動実行委員会


千葉県警は機動隊の沖縄への派遣を中止せよ! 9.25行動参加者一同