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以来「鎮魂祭」と称して, 碑の前に集まり, 戦中日本国が犯してしまった最も重い加害の一つ「慰安婦」制度に思いを馳せてきました. 二度と繰り返してはならないこととして. またお詫びの思いをこめて. 29回目に当たる今年の鎮魂祭は, 橋下発言による衝撃の余韻の中で, 一層深く「慰安婦」にされた方々に思い致したいと思います.「日本軍の奴隷になり無残に踏みにじられた」悲痛, ほど想像し共感し得るでしょうか. しかし, その務めはしていきたいと思います


慰安婦」問題を知り, また関わって28年. 殊に韓国から名乗り出られた方々の証言を直接に伺う機会を何度か持ち, メディアを通し, NGOとの関わりなどを通して「慰安婦」問題の現状を認識しつつ, 早期解決を願ってきました. 同時に, この問題に対する政府, 政治家の姿勢を批判し, 憤りをも覚えてきました


しかし, この時点に立って「慰安婦」問題23年を顧みる必要があることに気付きます. 殊に大沼保昭著『「慰安婦」問題とはなんだったのか』を読み進めるに従って, この思いを強くしています


問題の核心から外れることなく, 日本国が犯した過ちによって傷ついた方々への償いに心を傾けたいと思います