8人の国会議員発言録

「七人の『死刑囚』」完成披露記者会見参加国会議員(計8名)の御発言

西村真悟(無所属)

    政治家である我々がなぜここに来たのか. 「事実の認定を政治的立場で歪めることは,最大の不正の一つだ」という言葉がある. (南京問題は)政治的立場で事実の認定を歪めるという政治闘争であり,我々が政治家として受けて立たないといけない課題だ. 鉄砲の玉が飛ぶのだけが戦争ではない. 思想戦というものがある. これに負ければ民族の魂が滅ぼされる. 我々は今仕掛けられている思想戦に勝たなければならない. 私はこの戦いに立つために政治家になっているようなものだ.


渡辺周(民主党)

    昨年私は,盧溝橋の抗日記念館に行った. 相変わらず30万人虐殺(の記述)があり,そこに飾られているパネルが,日本軍とは関係のないものであると歴史が証明していることがそこに展示されている. また,馬賊,山賊を成敗している一体いつのものか分からない写真が,あたかも日本が戦時中にやったとして陳列されていた. ちょうど地元の若い人たち反日教育の一環で連れてこられていたが,これを見たら日本に対する言いようのない憎しみを覚えるだろう. 中国は,一番この地球上で著作権にうるさいルイヴィトンだろうとディズニーだろうと,全部捏造し,偽造する国で,偽物が蔓延してそれを屁とも思わない. 歴史を簡単に捏造することは,彼らにとって何の罪の意識もない. この問題は,党派を超えて国会の場で日本の政治家として取り組みたい.


松原仁(民主党)

    南京の問題は,たとえて言えば,客観的資料を見る限り,大虐殺がなかったことを証明する資料はあるが,あったことを証明する資料はない. その前後に南京の人口が減っていないことを,国民党政府が人口統計で持っている. また,(当時の国民党の)300回の記者会見でも,直接(南京事件に)触れることすらしなかった. これは逆に言えばなかった証明とも言える. なかったことは明確だと言い切って構わないと思う. 問題は,西村氏も言っている通り,これを思想闘争として中国側は使っている. 中国の教師用教本は,歴史教育を思想闘争の一環としてやると書いている. 事実は問題ではない. 我々の議論,真実が世界で認知されることが大事だ. 正しい歴史をどうやって米国の世論に訴えるのか,EUの世論に訴えるのか. また中国の手が回っていないところで,いかにして我々が防護柵をつくるのかだ. 昨年11月に拉致問題で平沼さんらと米国に行った. ヘリテージ財団の極めて紳士的で親日的な学者すら,南京大虐殺を信じている. その理由は,中国人じゃない人間がそう書いているからだという. 私は,大虐殺が真実だと言っている人物は,中国国民党のスパイで御用学者だと言ったが,彼らを説得するところまでは時間がなかった. そういう人たちにも我々の主張をきちんと発信し,事実を読んでもらうねばり強い努力が必要だ.


赤池誠章(自民党)

    昨年来,沖縄戦の教科書問題もあった. 今国会では人権擁護,外国人地方参政権問題と,さまざまな課題が出ているが,すべてこれは南京とも共通している. 政治が,国家,国民をどう守っていくかすべて共通する課題だ. 拉致もそうだが,対外的な部分は分かりやすく,戦いやすいが,一番の問題は国内に,日本の中でいわゆる(外国勢力の)協力者がいることだ.


稲田朋美(自民党)

    この国ほど,自国の名誉に無関心な国,また無関心な政治家が多い国はないんじゃないか. 昨年は米国で慰安婦決議があった. 20万人の若い女性を朝鮮半島から強制連行し,セックススレイブにして殺害したり,自殺に追い込んだりした,日本の首相は公式に謝れ,日本の子供達に20世紀最大の人身売買だと教えろという,まったく事実と違う決議がなされた. 民間の杉山こういちさんという作曲家が私財を投じ,事実はこうだと広告を出した. 私が賛同者として名前を連ねたことにすら,政治家やマスコミから批判された. 悔しい思いをした. 一体この国はどうなっていくのか,名誉を守る気持ちはないのか. 昨年は安倍総理が退陣された. 戦後レジームからの脱却という本当に素晴らしい理念を掲げた総理が退陣されたのは残念だが,私たちは戦後レジームからの脱却を引き継いでいかなければならない. 私がA級戦犯分祀に反対するのは,戦後レジームからの脱却の中核にある東京裁判史観を正当化することはできないというその一点だ.


中山成彬(自民党)

    私は自民党日本の前途と歴史教育を考える議員の会の会長で,去年は南京事件を検証する小委員会をつくり,原資料にあたって検討した結果,(南京事件は)通常の戦争であり,それ以上でもそれ以下でもないという結論を出した. (その発表時には)内外のマスコミがたくさん憲政記念館に来て,いろんな質問も出た. ところが結局,どこも取り上げてくれなかった. 自分の社の方針と違うことは載せないと,まさにねぐられた. 残念だが,これが日本の現状なんだと思う. この前の沖縄戦教科書検定についても,「軍の関与があったという事実が削除された」という全くの誤報に基づいて沖縄の人々が怒った. もう少しマスコミの方々も公正な立場で報道してほしい. 私は日本史こそ必須にすべきだという考えを持っているが,間違った教科書で子供に教えている. これだったら,必須にする必要はないと逆に思ってもいる. 日本の子供たちは残念ながら,本当の歴史を教科書から学べない. それ以外のことで日本の歴史を学ばないといけない. 日本の教育は本当に間違っている. いま政治は非常に内向きになって矮小化されているが,日本は本当に恥ずかしい状況だが,世界の中で生きていかなければならない子供たちに正しい真実を伝える努力をしていかなければならない.


戸井田とおる氏(自民)

    私は自民党の議連(日本の前途と歴史教育を考える議員の会)で南京問題小委員長を引き受けた. 実は私の父が(東京裁判日本側弁護人の)清瀬一郎氏の秘書を長いことやっていた. その流れをくむ者として,何かをやらないといけないという思いでいた. (小委員会では)南京は通常の戦場以上でも以下でもなかったと結論づけた. そして総括文の発表をしたが,その中で反論と言える反論は出てこなかった. 我々が政治に携わる人間として何をやらなければいけないか. まさに,一次資料を精査し,資料を公開できる態勢をつくっていく必要がある.


田村謙治氏(民主)

    民主党の若手には,相当いわゆる保守系の人間がたくさんいるということを,ご認識願いたい. 日本と日本人の誇りと未来のために,日本人が正しい歴史認識を持てるよう努力していく. また,中国との戦いに負けないために頑張っていきたい.


【出典】
http://prideofjapan.blog10.fc2.com/blog-entry-1251.html
http://abirur.iza.ne.jp/blog/entry/462312/