転載:医療福祉の戦争協力に反対する連絡会議 学習会案内


■医療福祉の戦争協力に反対する連絡会議学習会

テーマ:戦争の真実を知る 〜日本軍の生体解剖の記録・ある軍医による痛恨の証言〜

●とき:8月20日(日)午後1時〜3時

●ところ:西荻窪診療所2Fデイケア室 (杉並区西荻南4-2-7)

http://www.kenyu-kai.or.jp/byoin/sisetu/nisiogi.html


※中央線西荻窪駅下車南口を出て徒歩10分. 神明通りをまっすぐ進み, 右側の蕎麦屋「昌久」左折. 豊島産婦人科前が西荻窪診療所です. ◆ 今回は湯浅氏が高齢の為, 慣れ親しんだ会場を使用致します. 不便ですがご容赦下さい.


●資料代:500円


■講演者:湯浅謙氏(医師・中国帰還者連絡会常任委員)


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(以前の講演記事)http://www.ne.jp/asahi/tyuukiren/web-site/text/star/hoshi1.html

【略歴】
1916年 東京生まれ(父 開業医)
1941年 東京慈恵医科大学卒業 駒込病院勤務
1942年 北支山西路安陸軍病院に軍医として赴任
1945年 太源にて敗戦
1949年 人民解放軍より釈放 政府病院勤務
1951年 河北省永年の捕虜収容所に家族と共に収容
1956年 起訴猶予で釈放, 帰国
※帰国後は東京都杉並区で地域医療に力を注ぐ(現在89歳).


湯浅よ. 私はお前に息子を殺された母親だ. 私の息子は, 陸軍病院に連れて行かれて, 生体解剖されたんだよ. 私は悲しくて悲しくて, 涙で目が潰れそうだった」(一部略)


この母親の告訴状を読んだ時の私の感情は, 本当にことばに表すことの出来ない, 地の底へ引きずり込まれて行くような思いだった(本文抜粋)
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医療福祉の戦争協力に反対する連絡会議では戦後61年目の今年, 日本軍が中国で行った侵略行為を考える企画を行います. 今回テーマは, 当時どこにでもいた平凡な医学生侵略戦争に巻き込まれ加担して行く中で, 731部隊や国内製薬会社の思惑もちらつくなか当時陸軍の中で「公然」と行われていた生きた人間を平然と解剖するという残虐な行為に加担していった経過. そして, そこから人間性を取り戻すまでを軍医として生体解剖に直接関わった湯浅さん(89歳)ご本人からお話して頂きます.


敗戦から61年を経て, 小泉首相は戦後補償問題も未解決のまま, 国内やアジア各国の人々の反対を無視し靖国神社への公式参拝を強行. 政府も自衛隊イラク派兵, 朝鮮有事に向けた戦争体制を着々と構築するなど実質戦後から戦中に入ろうとしています. 更に改憲策動も進められ, 今や戦争の出来る国家造りが最終局面を迎えています. 戦争を行い, それに巻き込まれ加担するということがどんなことなのか, 先の戦争に参加された方からお話を聞く機会を作りました. 戦争を体験した世代の高齢化も進み, 体験を聞くことが出来るチャンスもあと僅かとなって来ました. みなさん, ぜひ足をお運び下さい.

主催:医療福祉の戦争協力に反対する連絡会議
HP:http://mwhansen.hp.infoseek.co.jp/index.html
連絡先mwhansen@infoseek.jp