ある種の人々*2が期待しているかもしれないであろう犠牲者についての覚書

あなたの論を読んでいて, 双方の認識の違いというのを再確認し, また『中国の主張する三十万の内容』と, 『実際の三十万の解釈』にずれがあるのではないか, と感じました.


つまり例え中国側が(兵士含め)三十万人と言っていても, 現実では, まるで民間人三十万人のような語られ方や, 取られ方をしているのではないか, ということです(これはとりあえず私の知る日本だけの話ですが, ニュースでたまにでるそういう話を語る中国の方の話を見ると, 向こうでもそういう認識なのではないのか, と推測してしまいます).


実際私も学校教育で習ったときから, 自分で調べ出すまで, 「民間人三十万人」だと思っていましたし, そういう風にある種都合のいい説として使い回されているのではないかと思うのです. 【クッキーと紅茶と 2006/05/31/p1コメント欄より抜粋引用 http://d.hatena.ne.jp/bluefox014/20060531/p1#c1150378887

現実では, まるで民間人三十万人のような語られ方や, 取られ方をしているのではないか

私も学校教育で習ったときから, 自分で調べ出すまで, 「民間人三十万人」だと思っていましたし, そういう風にある種都合のいい説として使い回されているのではないか

『現実では』を主語に読み直すと

『日本では』または『私は』≪民間人三十万人のような語られ方や, 取られ方≫をしているとの指摘らしい.


発散すること覚悟でいくつかの論点

i) 兵士が殺されることは虐殺ではないのか? *1

ii) 民間人*2と軍民*3はどこで区別されるのか?*4

iii) 人はいつどうやって兵士となるのか?*5

iv) イラク自衛隊*6または外務省の役人がイラクで殺されれば≪追悼≫されるであろうが,民間人が殺されようと拘束されようと邪魔者扱いされる非対称性

 

*1:当時の国際法が規定する戦闘員/非戦闘員の区別の問題だけではなく, 来るべき国際法の問題として

*2:1937年当時の新聞記事用語で『良民』

*3:1937年当時の新聞記事用語または戦地から内地への手紙に使われている言葉で『支那の敵兵』など

*4:総力戦/人民戦争の時代=前線と銃後の区別を失った今日において

*5:国民党政府軍/軍閥兵士の出自

*6:NHK風の枕詞を付ければ『人道支援のためイラク南部サマーワに駐留する陸上自衛隊