ひつもんだけ

天皇皇后両陛下の外国ご訪問前の記者会見の内容 http://www.kunaicho.go.jp/kisyakaiken/kisyakaiken-h18singapore-01.html
Press Conference by Their Majesties The Emperor and Empress of Japan Before Their Majesties’Visit to the Republic of Singapore and the Kingdom of Thailand http://www.kunaicho.go.jp/epress/epress-h18-0606.html

会見年月日 2006/06/06
会見場所 宮殿 石橋の間

宮内記者会代表質問

問1 天皇皇后両陛下に伺います. 今回, タイとマレーシアは15年振り, シンガポールはご即位後初めてのご訪問となります. それぞれの国に対する印象や今回のご訪問への抱負をお聞かせください. ご訪問先はいずれも高温な地域ですが, 体調管理について両陛下でご相談されていることがあれば併せてお聞かせください.

[回答省略]

問2 天皇陛下に伺います. 両陛下は, 即位されてから初めての外国訪問でタイなどの東南アジア諸国を訪問されました. 東南アジア諸国は, 日本と貿易・投資などを中心に密接な関係がありますが, 先の大戦によって, 日本に対する複雑な思いも残る地でもあります. 戦後60年を経て再び訪問されることに, どんな思いがおありでしょうか.

[回答省略]

問3 両陛下に伺います. 両陛下は, 昭和天皇の名代としてのご訪問も含め, 長年にわたり, 各国の王室や人々と交流を重ねられ, 培われた友情の大切さについて去年の会見でも触れられました. これまでにはぐくまれた友情や交流の積み重ねを, 皇太子ご夫妻を始めとする次代の皇族方にどのように引き継いでいきたいとお考えでしょうか.

[回答省略]

在日外国報道協会代表質問

問4 まず, 第1の質問なんですけれども, 愛国心を促す方向で日本の教育基本法の改正が進められています. しかし, 陛下がこの度訪問されます国も含めました近隣諸国では, そういった動きが戦前の国家主義的な教育への転換になるのではと恐れられています. 陛下もそうした見解に共鳴されますでしょうか.

[回答省略]

問5 次の質問を伺わせていただいてよろしいでしょうか. 昨年, 皇室典範に関する政府の有識者会議では, 以下のような発言がありました. 伝統は変動しないものではありません. 「その時代で創意工夫しながら, 大事な本質を維持しようとして格闘してきた結果が伝統なのではないかと考えられます. 」この度訪問されますタイ王室も長い伝統と歴史があります. 日本の皇室の後継者について世間が語る中で, 伝統の維持と時代の変化に伴う工夫につきまして, お考えをお聞かせいただけませんでしょうか.

[回答省略]

関連質問

問1 陛下にお伺いいたします. 先程お話になったところにも出ましたが, 今回のご訪問先のリー・クァンユー元首相が最近の日本とアジアの状況について自叙伝の自分の中でお考えを述べられております. 5月に来日したアブドゥラ首相も日本とアジアの関係についてですね懸念を表明されていますが, 陛下は15年前の東南アジア訪問の際に, 戦争の惨禍を繰り返さず平和国家として生きる決意を表明され, 昨年はサイパンを両陛下で初めての海外慰霊の旅を実現され, その両陛下のお姿は今回の訪問先でも大きな関心を持って受け止められた, と聞いております. 先程のお話の中でも出ましたが, こうした時代状況の中で両陛下は, 改めて東南アジアを訪問されるというのは訪問それ自体が歴史的な新たな一歩だと思うんですが, 平和をアピールするという意味においてですね, 両陛下がそれぞれの国の架け橋となるということも私たちは期待を持っておるんですが, こうした時代の中で平和を願うという両陛下の気持ちをですね, 果たされる, そういうご訪問の意義についてもし付け加えることがあればお気持ちをお聞かせ願えればと思います.

[回答省略]

問2 1問目の体調管理のご回答の中で, 両陛下はかなり体調に気遣われていることを感じました. 両陛下は日々多くの公務を務めて, 特に外国ご訪問前になりますと, 準備を含め非常にお忙しい日々をお過ごしのことと思いますが, 陛下は公務の軽減について, また, 皇族方への公務の分担についてどのようにお考えでしょうか.

[回答省略]