名誉毀損裁判反応集


太字強調は引用者による.

■これだが 08:11 http://d.hatena.ne.jp/finalvent/20060525

これ⇒asahi.com:「百人斬り競争」訴訟, 二審も本社などが勝訴 - 社会

私はこれにほとんど関心がない.

これというのはこうした問題を現代の裁判で争うということの意義について.

あと, またうるさい連中がきゃっきゃいうのかもしれないけど, よく言われる山本七平の百人斬り競争反論だが, 原典から離れてテンプレ化していて, まあ, ご勝手にという感じがする. あと, この件については, 山本とは別にイザヤ・ベンダサン反論があるのだが, サヨクがこれを取り上げたのを見たことがない. 山本=ベンダサンという前提と, 山本の議論テンプレが反駁できたのだからということで, 実は, 原典が読まれていないのだろう.

まあ, この件についても, それほど関心はない.【 finalventの日記 http://d.hatena.ne.jp/finalvent/

(1) サヨク対ウヨクの図式化

(2) ベンダサンと破綻した山本七平

(3) ベンダさんへの批判が無い


≪それほど関心はない≫筆者が知らないだけなのか,意識的なトリックなのかあたしには興味の無いことである.


2審も軍人遺族の請求棄却 百人斬り「虚偽と言えぬ」 http://d.hatena.ne.jp/yuzumuge/20060524

日本刀で百人も切り殺せるなら, さぞや三八式歩兵銃は一撃で戦車を正面からでも貫通できたのでしょうねぇ( ´ _ゝ`)

向井少尉は砲兵隊の小隊長で, 野田少尉は大隊の副官であったわけです.

まず両者とも所属が異なり, まして最前線で積極的に白兵戦に参加する兵科ではありません.

砲兵隊の小隊長が部隊をほったらかして人斬り競争なんてやったなんて考える方がおかしいわけですし, 大隊の副官が大隊長と大隊をほったらかして人斬りもありえません.

さらに, 兵科の違う二人が相談して「何らかの戦果を競争する」ということは不自然極まる話. 戦地を知らない内地に向けて武勇伝を並べ立てたのが記事になったと見るのが正確でしょう. それを虚偽と言えないとは( ゚д゚)ポカーン の極み.

そういえば, 大陸では日華事変での大陸側の犠牲者数が三千万人をすでに突破しているとか. 1937年から1945年までのおよそ8年を3000日としてみると, 一日平均一万人も日本軍は中国人民を殺傷している計算に. あの広大な大陸で, 途中米英との戦争を入れても, 春夏秋冬の区別も無く毎日全土で一万人を平均して殺傷できるだけの戦力が日本に存在しているのは驚きです.

おそらく日本刀は百人どころか千人切っても大丈夫だったり(真空波で切断とか), 三八式歩兵銃は戦車の正面装甲をも撃ち抜き, さらには瞬殺無音部隊が戦術神風を常時撒き散らして達成していたのでしょう. 嗚呼, その力を米国に振り分けていればさぞや米本土にも進行できたに違いない……(棒読み).【 ゆーずー無碍たる日記 http://d.hatena.ne.jp/yuzumuge/


≪なんちゃってウヨク≫や≪こすぷれあいこくしゃ≫についてはいまさら書くべきほどのものはない.

[百人斬り訴訟]東京高裁が原告の控訴棄却, 1審判決を支持 http://d.hatena.ne.jp/seiro/20060525

http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2000530/detail?rd
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1937年に中国兵の「百人斬り競争」をしたと報じられ, 戦後に処刑された旧日本軍将校2人の遺族が「虚偽報道で名誉を傷つけられた」として, 毎日新聞社朝日新聞社, ジャーナリストの本多勝一氏などに計3600万円の賠償などを求めた訴訟の控訴審で, 東京高裁は24日, 1審判決を支持し, 原告の控訴を棄却した
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この訴訟はなぜ, 簡単にしか触れられないのだ!!

判決文や判決理由などが全く出てこない. 新聞でも片隅に乗る程度だ. 所謂「三光作戦」というものが, 「殺し奪い焼き尽くす」というものであったと言われているが, 日本語では「光」という字をそのような意味では使わず, 隠語としても不自然である. せいぜい「焦土作戦」ぐらいのものだろう. それに, 一本の刀では100人も切れない. 一人切れば人の脂肪で切れ味が鈍くなる. 首を切り落とせるのは達人だけである. それに常に手入れをしておかないと刀がさびてしまうが, 戦場でそこまでマメに使っているとは考えにくい, なぜなら, 彼等は歩兵ではなく, 野砲の将校である. 実戦で人を斬っていたのではない. 捕虜だとしても, せいぜい非戦闘員のゲリラを処刑していたぐらいの者だろう(軍服を着ないゲリラ兵に当時のジュネーブ条約の保護はなかった)

将校が持つ軍刀は, 偕行社(陸軍)で自費で用意するものだから, 使い物にならなくなれば新しく買わねばならない. わざわざ代わりが必要になるほど無駄に人を斬るわけもなく, 刀工に直させるにしても, 高い金がかかる. (中国に日本刀の扱いに長けた人物がどれだけいただろ)剣術家でもない素人には, 刃こぼれをそう簡単には直せない. 当時の軍刀は, 数が必要になって作られた量産品だけにそれほど質のいい刀ではなかったはずだ. 無駄に人を斬って, 手入れが邪魔くさいだけのことをどうしてするかね?もう一度言うが, 切れなくなったり刃が折れても自費で買い直させばならないのだ. 軍刀なんて, どうせ使わないからと, 竹光で誤魔化した「和製」(急造=当時, 和製は粗悪品の代名詞だったため)の士官もいたほどである.

銃で撃った方が手っ取り早いではないか?

それに, 新聞社の従軍記者や記者が証人に呼ばれたのか?当時の史料は裁判の証拠として採用されたのかどうか?それさえも触れられていない. これでは, 法律の専門家の目を封じたいのではないかと疑われても仕方あるまい.

ネット右翼の格好のネタだが, ネット右翼は廬構橋事件を知らずに軟禁事件を語っているそうだから, ネットでこの話題が出ても参加しない方が良いのではないか.【 今日のコラム(仮) http://d.hatena.ne.jp/seiro/


traladaysの日記 http://d.hatena.ne.jp/traladays/


クッキーと紅茶と http://d.hatena.ne.jp/bluefox014/


神コップBloG_ver.? http://d.hatena.ne.jp/LEOat/20060525

刑法では,
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第230条

1 公然と事実を摘示し, 人の名誉を毀損した者は, その事実の有無にかかわらず, 3年以下の懲役若しくは禁錮又は50万円以下の罰金に処する.

2 死者の名誉を毀損した者は, 虚偽の事実を摘示することによってした場合でなければ, 罰しない.
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とされていて, 2項との整合性から, 裁判所は, 上記の通り, 「摘示された事実の重要な部分が全くの虚偽であることが必要」としたのではないかと推測されます.

判決文を, 是非, 見てみたいと思います【弁護士 落合洋司(東京弁護士会)の 「日々是好日」 http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20060525#1148484714

南京大虐殺の一端を垣間見る「百人斬り」 19:18

http://d.hatena.ne.jp/binzui/20050824

昨年8月24日の日記(↑)で触れた南京大虐殺の「百人斬り」をめぐる,いわゆる「百人斬り訴訟」裁判の二審判決で,被告側がまた勝訴だそうな.

まあこの件についてはネット初心者時代にあちこちで書きまくったが,たかがネット掲示板に書き込むためわざわざ図書館まで行って文献を探すことのむなしさ・あほらしさに気づいてやめちゃったっけ. でもいまもどこかで旧日本軍の残虐非道ぶりと,それに真っ向から対立する派との論争が,不毛な大地に花盛り….

今回もまたせっかくだから,かんたんな感想でも.

ふたりの旧日本軍少尉を裁判にかけ処刑したのは日本の法廷ではない. 中国,それも国民党政権下の. てことはいまの台湾当局にあたるのだよね.

だったら原告は,ふたりの少尉の名誉回復を図るなら台湾にて冤罪を訴えればよい.

台湾当局が,かのBC級戦犯らの裁判上手続きの誤りを認め,百人斬りが虚構であり,したがってふたりは無罪だったと声明を発表すれば万事まるく収まる.

それがなんで,過去の記事の焼き直しをした報道機関やジャーナリストを提訴するのかな.

台湾へ行きなさい,台湾へ. んであちらで「向井さんと野田さんは無罪です!百人斬りはでっち上げです!」とアピールなさい. あなたがたにはその権利がある. そして辣腕弁護士やとって再審請求なさいな(可能かどうか知らないが). それとももうやってるのかな?

台湾や中国のみなさんがこれをどう思うか,台湾・中国当局がどう出るかは俺もとっても興味があるし.【びんずいノート http://d.hatena.ne.jp/binzui/20060524


Apes!Not Monkeys! 2006/05/26
本気で勝つ気があるとは思えない裁判を起こす人びとについて http://homepage.mac.com/biogon_21/iblog/B1604743443/index.html

「うるさい連中がきゃっきゃいう」というのは否定論者にこそあてはまることであって, 南京軍事法廷の裁判資料が公開されるといったことでもないかぎり, 「南京事件=あった」派の研究者やジャーナリストがこんにち「百人斬り競争(その実態は据えもの斬り競争)」に積極的な関心を抱くことなどないのである.


==本記事追記予定あり== = 以下05/27追記(27日記事にいったんしたが せっかく客寄せパンダがいらっしゃるので26日記事に移す =