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SP-READ大学祭特別企画 「在日朝鮮人女性とは誰か〜民族・ジェンダー植民地主義〜」


メディアのしつこい「北朝鮮バッシング」は在日朝鮮人への偏見と差別を着実に広めています. 朝鮮学校生徒への暴力事件は拉致事件が明るみに出た後に急増したように, 在日朝鮮人への差別は近年むしろ深刻化しています.

朝鮮人への差別は「チマチョゴリ事件」のように特に女性へ向けられます. このように民族と性の切り離せない交差した差別にさらされているのが在日朝鮮人女性です. しかしマジョリティである日本人や男性の間では在日朝鮮人女性への差別についてきちんと問われないため, 日本社会の中で彼女たちへの差別は覆い隠されたままです.

在日朝鮮人女性とは誰か―. 今回は日本と朝鮮の近現代史―日本の朝鮮植民地化から今日まで続く東アジア冷戦構造に至るまで―の過程で, 在日朝鮮人女性を差別する構造がどのように形作られたのか, また彼女らはそれぞれの時代をいかに生きたのか, を講師である宋連玉さんの立場から語ってもらいます.


講師:宋連玉さん

プロフィール:宋連玉(ソン ヨノク). 青山学院大学経営学部教授. 朝鮮近現代ジェンダー史専攻.

現在, 季刊『前夜』(影書房刊)にて「近現代を生きた朝鮮の女性たち」を連載中. 共著に「在日朝鮮人女性とは誰か」(『継続する植民地主義青弓社 2005年), 「公娼制度から「慰安婦」制度への歴史的展開」(『「慰安婦」・戦時性暴力の実態 1』 緑風出版 2000年), 「「在日」女性の戦後史」(『歴史のなかの「在日」』藤原書店 2005年), 「朝鮮『新女性』に見る民族とジェンダー」(『日本社会とジェンダー明石書店 2001年)など.


日時:2005年11月6日 16時半〜18時


場所:首都大学東京南大沢キャンパス一号館110番教室(京王相模原線の南大沢駅下車徒歩五分)


資料代:500円


連絡先:sp2005read@yahoo.co.jp


主催:SP-READ