御案内
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きたる9月18日は, 1931年に日本が中国を侵略していく発端となった柳条湖事件の起きた日です. 中国東北部の奉天(瀋陽)近郊の柳条湖で鉄道を自ら爆破, これを中国側のしわざとでっちあげ, 侵略を開始しました. この愚行を忘れず胸に刻み, いまの時代と向き合っていくための講演会を企画しました.
「兄弟たち, 君らの真の敵はここにはいない」
かつて日中戦争のさなか, 中国の最前線で日本軍に向かって反戦を呼びかけた日本人たちの一群がありました.
「売国奴」, 「国賊」などと罵られながらも, どうして彼らが反戦運動に立ち上がっていったのか. 日本軍の銃弾に身をさらし, 多くの犠牲者を出しながら, どうして反戦の呼びかけをやめなかったのか. 日本人反戦同盟のたたかいは, これからの極北の時代にこそ輝きを増すでしょう. 今回は, 反戦同盟を立ち上げた一人, 前田光繁さん(89歳)の体験を聞きます.
また, この国には, 敗戦後に戦犯として中国に抑留されるなかで自らの加害行為を被害者の立場にたって認め, 帰国後は反戦平和・日中友好の活動に半世紀を捧げてきた元兵士たちの一群がいます.
中国帰還者連絡会の坂倉清さん(85歳)から, 戦場での体験と, 戦犯管理所での生活を語ってもらいます.
なお, この集会は, 扶桑社の歴史教科書を採択した杉並区で開催することといたしました.
戦争の加害と抵抗 - かつて最前線で反戦を呼びかけた日本人たちがいた -
日時: 2005年9月18日(日) 13:00開場 13:30開会
場所: 杉並区・高井戸区民センター
地図: http://www.yoyaku.city.suginami.tokyo.jp/HTML/0002.htm
参加費: 500円
【内容】
証言:前田光繁(元日本人反戦同盟員)
解説:姫田光義(中央大学教授)
証言:坂倉清(元BC級戦犯)
映像:「戦犯管理所・再訪」
主催:撫順の奇蹟を受け継ぐ会 http://www.tyuukiren.org
共催:
日中友好元軍人の会
不戦兵士・市民の会
関東日中平和友好会
※ この件に関するお問い合わせは tyuukiren@yahoo.co.jp まで
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== 関連図書 ==
姫田光義『「大同の世」を求めて 中国革命史私論』(2000/04/25 桜井書店 isbn:4921190011 古書価 1100.-)
藤原彰・姫田光義 編『日中戦争下中国における日本人の反戦活動』(1999/09/18 青木書店 isbn:4250990370 古書価 1200.-)
香川孝志・前田光繁(杉本一夫)『八路軍の日本兵たち』(1984 サイマル出版会 未入手)
鹿地亘『日本兵士の反戦運動』(1982/10/10 同成社 isbn:488621012X 古書価 700.- 1962年版上下2冊を1冊にしたものらしい)
鹿地亘編・郭沫若序『反戦資料-捕虜になった日本兵士が編集した資料』(1964/03/10 同成社 古書価 1000.-)
反戦同盟記録編集委員会編『反戦兵士物語-在華日本人反戦同盟員の記録』(1963/09/10 日本共産党中央委員会出版部 古書価 200.-)
鹿地亘・野坂参三序文『日本兵士の反戦運動-日本人民反戦同盟闘争史(下巻)太平洋戦争編』(1962/10/31 同成社 古書価 500.- 上巻は未入手)
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