米軍ソンミ虐殺37周年 ベトナム 各国から追悼訪問 犠牲 504人に平和誓う

[前半, 省略]

1968年3月16日の早朝, ベトナム中部, クアンガイ省ソンミ村を米軍部隊がヘリコプターで急襲しました. 村人たちは家々で朝食を準備したり, 食事をしている最中でした. 米軍部隊は各家を襲い, 老人, 女性, 子どもを無差別に殺しました. 壕(ごう)には手りゅう弾が投げ込まれました. 近くの水路に集められ, 機銃掃射で殺された人は 170人にのぼりました.

米政府はこの事件を覆い隠そうとしました. 事件が明るみに出たのは一年半後の69年12月です.

米国内外の世論の追及の前に, 70年に開かれた軍事法廷は虐殺に関与した 14人を起訴しましたが, 13人は証拠不十分で無罪になりました. 有罪判決を受けたのは小隊長のカリー中尉のみ. 終身刑を言い渡されたものの, その後, 十年の刑に減刑され, 74年3月に仮釈放されました.

式典に参加した米退役軍人グループの一人, ジョン・モリス氏(55)は「ベトナム戦争は米国の大きな誤りでした. イラク戦争ももうひとつの誤りです」と語りました. 日本の参加者の一人, 筧久江さん(73)は「戦争犯罪に対する責任が問われています. 日本も人ごとではありません」と語りました. 【しんぶん赤旗 2005/03/17 http://www.jcp.or.jp/akahata/aik4/2005-03-17/07_01.html より抜粋引用】


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