雪の吉祥寺を久しぶりに歩く

23日, 日曜日は古本屋巡り - 南京事件関連で捜していた3冊を入手

堀田善衛『時間』(新潮文庫 初版1957, 19刷 1975/11, 初出[*1]『世界』『文学界』『改造』1953/11-1954/10) 古書価 \200.-

カバーより

日中戦争の初期, 日本軍占領下の南京を舞台に, 一人の中国人インテリが, 権力の重圧のもと, 血なまぐさい大虐殺を目撃しながら, ひたすら詩と真実を求めて苦悩する姿を, その手記の形で描く. 人間の運命が異常酷烈な試練をうけ, 営みのいっさいが日常的な安定を失った戦時における人間存在の根本問題を鋭く追及して, 戦後文学の潮流を象徴する力作長編


洞富雄『まぼろし化工作批判 南京大虐殺』(現代史出版会 1975/08) 古書価 \800.- 帯あり,カバー一部破れ


本多勝一編『裁かれた南京大虐殺』(晩聲社 1989/04) 古書価 \500.-


廣津和郎『松川裁判』『松川裁判 第二』『松川裁判 第三』(筑摩書房 1955/06-1958/10) 古書価 3冊揃 揃価\1000.- ただしカバー欠

山本なな平=イザヤ・ベンダサンによる本多勝一『中国の旅』批判が, 松川事件判決・八海事件判決の批判でもあることを考慮して購求, 以上シメて \2500円はお買い得感あり. で調子に乗って散財.


J.ペラン,玉蟲文一訳『原子』(岩波文庫33-910-1 1978/07) 古書価 \2,500.-


仲本章夫『唯物論叢書10 論理学』(汐文社 1974/04) 古書価 \500.-
仲本章夫『論理学入門』(青木書店 1977/04) 古書価 \500.-

中村静治『技術論論争史 上・下』揃価 \1,500.-

マルエン全集・レーニン全集 最底値[*2]のいまどき, 弁証法論理学やマルクス主義技術論は時代錯誤かもしれないが『現代思想』周辺の「戦後社会運動史論」検討に使えるかもしれない.

*1:都留文科大学比較文化学科編『記憶の比較文化論-戦争・紛争と国民・ジェンダーエスニシティ』p.75-p.120 笠原十九司「日本の文学作品に見る南京虐殺の記憶」注No.38 p.116 による

*2:レーニン全集 40数冊揃で \5000.円は悲しい