文化と文明の混同/「杉並歴史を語り合う会」歴史講演会 講師:趙景達(千葉大学教授・朝鮮近代史) 報告 [目次]

川中島合戦場掲示http://otd8.jbbs.livedoor.jp/kawanakajima/bbs_plain?base=1570&range=-9

No.1561 朝鮮から見た日露戦争(1)中立化構想と日清戦争
No.1562 朝鮮から見た日露戦争(2)朝鮮知識人の日露戦争
No.1564 朝鮮から見た日露戦争(3)騙され続ける朝鮮
No.1568 朝鮮消滅の始まり
No.1569 朝鮮から見た日露戦争(5)質疑応答


(付録) No.1567 さようなら, 石井英夫さん

「生存をかけた国民戦争」とやらも, 実際に日露戦争の「口実」にされ, 戦争の結果, 戦後は大日本帝国の植民地支配を受けることになった朝鮮については, あまり語られることがない. 朝鮮にとって日露戦争とは何だったのか.

「日本の生き残りをかけた壮大な国民戦争」(扶桑社教科書)とやらが, 朝鮮の人々にもたらした桎梏の事実は, もちろんこの「教科書」では完全に無視されているし, 「日露百年」に便乗して最近出回っている歴史書(「研究書」と呼んでいいのか憚られるような内容のものまで含めて)も, 朝鮮に関する記述はほとんど皆無といっていいだろう.

朝鮮にだって「生存」をかけて方向性を模索する多様な動きがあった. そこで, 「朝鮮半島から見た日露戦争」という視点に一旦立ってみれば, これまであまり見えてこなかったこの戦争の実相がつかめるのではないか. そう思って参加した講演会だったが, 趙教授の講演は私のそうした長年の「不満」に見事に答えてくれる内容だった. したがって, ここに, 歴史の事実を知りたい方, 「トンデモ教科書」の採択推進運動から大切な子供たちを守りたいと考えている方のために, 講演内容をご紹介するものである. 【投稿No.1561 朝鮮から見た日露戦争(1) 報告者の前書き から】