『国燃え』はてな関連[*5]

私の知人の詩人が, 数年前でしょうか, 彼の友人のおばあさんの人生を詩に書いたことで以下のような事実を私は知りました. .

おばあさんは, むかし, 南京事件を起した連隊の従軍看護婦で, たくさんの処刑を見てきたそうです.

だけど, そのおばあさんは, 上官から「お国のため, 見たことは死ぬまで決して口外してはならない. これは軍の命令であり, 死んでも守らなければならない天皇陛下の勅命であると心得よ」と命じられていたので, 戦争が終って昭和天皇が「人間宣言」を出した後も, ずっとずっと長い間事件の真実を誰にも語らず, 結婚しても夫にも子どもにもなにも言わなかったそうです. …… 【id:kitano:20041114 】

こうやって考えてきた時, 昨日も書いたようにアイリス・チャンのもたらしたインパクトの寿命は尽きたかなとやっぱり思う. それは, 閉鎖環境で, 資料の足らないところで広められていなければそもそも保たない話だったから. …… [*1]
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中国人にとっての「歴史」とは, 国内問題であれ国際問題であれ自らの正当性を主張する媒体なのであり, 「歴史事実」は二の次に置かれているということである.

南京大虐殺」の虚構が証明されても, 「南京大虐殺」を主張することが政治的に必要であれば, 彼らはこの「政治主張」を繰り返す.

これに対し我々は, 事実認識をしっかり持って自らの見解を冷静に発信すればよい.

「どうしてウソをいうのか」という感情的対応は禁物である. (北村稔 立命館大学教授)

  • 当代江北日記 導師 id:Jonah_2:20041118#p2
  • 過ぎ去ろうとしない過去「事実求是」id:hokusyu:20041116

> 北村稔[*3]「南京事件」 - 虚構の確認 「事実求是」で歴史を正視し資料を熟読玩味すれば, それこそ「正しい歴史認識」が得られる(「諸君!」平成14(2002)年6月号掲載) http://www.history.gr.jp/nanking/books_shokun0206.html

死体は一体もなかった. 中国人も私たちを見て, 逃げ出すどころか花見に誘ってくれた.[*5] 虐殺はなかったと言い切れる.

*1:強調は引用者による

*2:南京虐殺」はホロコーストではない - 米歴史学者の『ザ・レイプ・オブ・南京』批判/アイリス・チャンが依拠するバーガミニは定評ある歴史家によって退けられているのだ/(『アトランティック・マンスリー』98年4月号より転載 塩谷紘訳 『諸君!』平成10(1998)年8月号より転載)

*3:著作『「南京事件」の探究』文春新書 2001/11 isbn:4166602071 ≪ まず結論ありの"神学論争"をやめ、大虐殺があったという「認識」がどのように出現したのかを、歴史学の基本に戻って分析検証する≫ - プロパガンダ陰謀論的な解析をがんばったのに ≪公開されなかった≫「お蔵入り」プロパガンダ映画はそのまま利用 - については 渡辺さんのページ http://www.geocities.co.jp/CollegeLife-Lounge/3924/ 参照

*4:パイロットとしての南京, 重慶から敗戦までの武勇談こそを聞きたいところ

*5:アンジェイ・ワイダの映画『灰とダイヤモンド』に,≪元≫対独協力者たちの主催する赤軍歓迎どんちゃん騒ぎ宴会の場面があった - その何人かは対赤軍テロリストでもある