ロシア連邦保安省からの回答

赤旗1992/05/19(4)】


ロシア連邦保安相あてのお手紙は、委任により私たちが検討しました。


『政治的弾圧の犠牲者の名誉回復について』の法律の第11条によれば、中止された刑事事件および行政事件の資料を閲覧する権利は、名誉回復された人物が、また、その人物の同意がある場合やその人物が死去した場合は、近親者がもっています。


お手紙のなかで触れられている諸問題の核心にかんし、次のことをお知らせします。


山本懸蔵について……1894年生まれ。コミンテルンにおける日本共産党代表。内務人民委員部の機関によって、1937年11月2日、モスクワ市で逮捕された。国家反逆罪遂行という根拠のない罪状でソ連最高裁判所軍事法廷により銃殺刑の判決を受けた。判決は1939年3月10日にモスクワで執行され、死体はモスクワの火葬場(ドンスコエ墓地)で火葬に付された。1956年5月22日のソ連最高裁判所軍事法廷の決定により、山本は完全に名誉回復された。


杉本良吉について……