【問題の所在】


今年は第二次世界大戦終結40年,被爆40周年である. 当時三発しかなかった米軍の原爆が広島,長崎に投下されてから40年を経過したが,世界では核兵器保有が五万発という超核軍拡(広島型原爆の100万倍)となっている



核兵器保有国もアメリカ一国から社会主義国ソ連を含め5ヵ国になった. 世界的に小規模の紛争戦争が多発しており第三次世界大戦=核戦争への火種の危険は全地球的規模で存在している



この危機を未然に防ぐためには核兵器全面禁止・廃絶を緊急かつ重要な課題として明確に位置付けた昨年暮れの日ソ両共産党共同声明がさし示す方向での世論の結集と「ヒロシマナガサキからのアピール署名」「被爆体験の普及」等の運動を壮大な規模で展開することが重要となっている



日本共産党は,戦前から一貫して反戦平和のために生命をかけてたたかいぬき,戦後もこれまで核戦争阻止,核兵器全面禁止・廃絶の旗を掲げて運動の先頭に立っている. そして被爆者援護についても真正面から被爆者支援をつづけている



その日本共産党の先駆的役割と「ふたたび被爆者をつくるな」という被爆体験者の根源的立場をもとにする「核戦争起こすな核兵器なくせ」「原爆被爆者援護法の即時制定」の二大基本要求を掲げ被爆体験の国内外への普及に奮闘している被爆者運動とのかかわりを,一端ではあるが歴史的にふりかえってみたい