1(2) 反対同盟の結成と共闘の発展

三里塚空港反対同盟は年月日空港建設に反対する現地農民約一千人が参加、成田市遠山中学校で空港反対総決起集会を開き、その場で反対同盟の結成をきめ委員長に戸村一作を選出した。集会後各部落の有力者が戸村宅に集まり、四人の副委員長と事務局長に石井幸次(党支部長)を決めて反対同盟を正式に発足させた。しかし同盟の規約・運動方針などについては決められなかった


反対同盟は結成直後の月日には県庁に約一千人を動員して県知事に抗議し、同日成田市議会では500人の農民が見守る中で空港反対の決議が可決させた。また街頭での署名や政府・県・市当局への反対陳情などをすすめながら婦人行動隊・老人行動隊の組織化、周辺住民への働きかけ、さらに共社を中心に民主勢力と団結してたたかった富里・八街空港反対同盟の教訓をいかし、現地農民が共社両党本部、総評および中央全国両実行委員会を歴訪し、また千葉県下の民主団体をたずね自分たちの闘争を報告し反対闘争の支援をひろげていった


年月日、三里塚・芝山連合反対同盟主催で「」が開かれ、現地農民と県内東京などの労働組合民主団体代表5000人が参加した


わが党は「『10.23三里塚新国際空港撤回総決起大会』を成功させ全民主勢力の共闘の支援をつよめよう」(『赤旗』主張)で、現地農民の自覚的・自主的団結を部落を基礎にうちかため、全民主勢力との結合を一段とおしすすめる方向でたたかいを協力に発展させるならば闘争を勝利させることが出来ることを明らかにし、総決起大会を契機に、すべての民主勢力は団結して空港反対の闘争の勝利をめざして奮闘することを呼びかけた


一坪用地の共有登記・空港予定地への団結小屋の建設も年末から年はじめにかけて進められた


年月日空港反対同盟戸村一作委員長のよびかけで県下の民主勢力を結集した「」が千葉市で開かれ人が参加し空港絶対反対を決議した。また安保破棄千葉県実行委員会・自由法曹団などによる現地調査・現地農民との交流会などもひらき現地農民の闘争支援をつよめた。反対同盟もまた年月日の「アメリカのベトナム侵略戦争反対立川基地拡張阻止砂川集会」、第13回日本母親大会、日本共産党創立周年千葉県集会など各地の闘争と民主団体の行事に代表団を派遣し共闘を訴えた


こうして月日の安保破棄諸要求貫徹千葉県実行委員会と空港反対同盟の共催による新国際空港強制外郭測量阻止三里塚緊急集会には県内外から団体代表が参加するほど民主団体の共闘と支援は広がった。しかし、行動は空港建設絶対反対にかたより、自民党農政のもとではやっていけない貧困農民も多く、これを機会に営農に見切りをつけたいと思っているような農民にも心を寄せて団結をすすめる点では不十分であった


【2. トロツキスト暴力集団の「介入」と反対闘争の分裂】