下書

第3段階は,こうして公正裁判要求の広範な運動の中で,松川の真実を知った労働者階級が自らを中心として,松川に関心をよせるすべての人びとを結集して,無罪判決をたたかいとるための全国組織「松川事件対策協議会」を結成したときに始まる


最高裁における口頭弁論を前にして,松川事件対策協議会の活動は,飛躍的に発展し,運動のスローガンも「公正裁判要求」から「裁判やり直し要求」に,さらに確信にみちた「無罪判決要求」へと前進し,松川事件対策協議会の組織も,都府県段階から市区段階へと根を下し,松川守る会は職場に地域に次々に組織された


松川のたたかいは,こうして,労働者階級の組織を中心に,広範な統一戦線として発展するにいたった. このような松川のたたかいの発展のカギは,労働者階級が自らの問題として松川にとりくんだところにある


10年前の自らの弱さのために,松川事件等の陰謀と弾圧を許し,分裂と敗北の苦杯をなめ,今日日本国民の前途に立ちはだかっている安保体制を許したことを自己批判し,その安保体制との9年にわたる苦闘を通じ,統一だけが勝利の道であることを痛切に学びとったからにほかならない


判決日に東京に到着する集中大行進は,10年前,松川事件がおこされた当時,分裂していたすべての力が,がっしりとスクラムをくみ,「」を要求し,最高裁めざして隊伍堂々進んでくるであろう(文京区松川事件対策協議会事務局長, 歴史研究者)