朝日新聞 1958/06/20 夕刊

原爆反対の歌高く
広島 - 東京間「平和行進」始まる

[写真説明文] 出発した平和行進 広島市平和大通で[紹介者補足説明 … 先頭に押し車(車椅子というよりはリヤカーと自転車のハンドル・椅子で組み立てた「押し車」)次が6人でプラカードを持つ西本あつし氏と溝口みち子さんが「押し車」を押している 6人に労働組合旗と団扇太鼓の御出家たちが入り乱れて続く「アカハタ」1958/06/23の写真はみち子さんからスーダン平和委員会代表までの4人を大写しにしており朝日新聞記事の写真の方が全体が分かり易い = 【たった1人から歩きだした[*1]】風景には見えないね]


【広島発】日本原水協が決めた「広島 - 東京 千キロ平和行進」は 廿日午前十時広島市平和記念公園原爆慰霊碑前を出発した 原爆慰霊碑前に日本原水協から派遣され東京まで歩き通す高知県出身の宗教家西本あつし氏(33)を中心に参加者が集まり慰霊碑へ短い祈りをささげたのち広島原水協理事長森滝市郎広[島]大[学]教授の励ましの言葉を受けて西本氏のかかげる「核武装阻止と民主主義擁護のために」というプラカードを先頭に「原爆許すまじ」の歌声と日蓮宗の僧たちの打ち鳴らす太鼓の勇ましい響きの中を約150名の労組員・被爆者 一般市民が行進を開始したが これには第4回原水爆禁止世界大会の準備のために来日中の仏領スーダン平和委員会代表D.ママドウ氏も加わった

[以下 一文字 字下げ]この行進は月日原水爆禁止日本大会の第一日 会場の早稲田大学記念館にゴールインするまで日間にわたって続けられるが初日は呉市まで行進する[*2]


*1:原水爆禁止国民平和大行進中央実行委員会「国民平和大行進2018 歩く,60年」から

*2:平和大通りまでの記事は記者の取材 呉市までの予定・東京着予定は行進者・日本原水協の発表に基づく