【1954/10/29(8面)千葉版】
「海上航空隊には絶対反対」
茂原飛行場跡地の開拓団員
県はかねてから茂原市の旧海軍飛行場にあるコンクリートの滑走路の処置につき, たまたま海上自衛隊が同飛行場に航空隊を新設する計画を発表したことから, 27日午後2時から茂原市役所に粟根農地開拓課長が出向き, 風戸茂原市助役, 佐藤富士見開拓農協組合長らと協議した
同飛行場は約300町歩あるが, 滑走路はこのうち15町歩を占めている. 同地に入植した開拓者61戸は, 滑走路以外のところはほとんど開拓し, さらに滑走路を壊して耕す計画を進め, 国に払下げを要求していた
一方市役所では滑走路の一部(5町歩)を払下げ, さらにその他の部分も払下げて事業所を設けるような動きがあったため開拓者と対立していたが, 同日の協議会で粟根課長が
「滑走路は開拓財産として農林相の所管になっており, 壊した跡地は開拓しなければならない」
と説明, 市も開拓に協力するほか, 一部の滑走路は農道や積肥場にすることで話合いがついた,
基地化反対申入れ
左社県連が声明書
県に基地問題の対策協議会