夷隅郡大原町忠霊搭撰文


大原町史編纂委員会『大原町史史料集III』大原町,1991/3/31[*1]


第2章 金石文史料


戦争関係碑


(9)忠霊搭


場所: 南町区字八幡前県合同庁舎南側


年号: 1954年


総高: 630cm


寸度: 364*75*59


表……忠霊搭


裏……昭和29年11月 大原町


台座


撰文


わが国は維新以来長足の発展を遂げ近代国家の陣容を整えたことは世界の偉観とされたものである けれどその間避け難き幾多の戦乱を伴い遂に国運を賭した大東亜戦争となり数知れぬ尊い生命が邦家の為に捧げられた わが郷土に於ても明治以来軍務に従事し国難に殉じた者はその数実に350有余の多きに及んだ 今や平和は回復され世を挙げて祖国の再建に邁進しつつあるの秋我等町民の殉国勇士に忠誠を盡し身を以て平和の礎となった英霊の功勲を永久に讃えると共にこれを大和民族の興隆と世界の恒久平和を具現する指針としたいものである


千葉県夷隅郡大原町長 土屋幸正撰並書 昭和29年11月

*1:海老根功『御創立百二十年記念千葉縣の忠魂碑』千葉縣護國神社p.413の撰文出だしは「わが国は維新以来長足の発展を遂げ近代国家の陣容を整えたことは世界の偉観とされたものです…」と赤旗文体になっている